星の物語-Novel- ゴールデンウィーク編 休日の続く、ゴールデンウィーク。 皆でワイワイ遊ぶ人もいれば、日頃の疲れをとる人もいる、約一週間。 そんな中一人部屋で落ち込む黒いキャスト。 「あ〜…欝だ…」 「ルシッド様?どうしたので?」 ルシッドと呼ばれたキャストが顔を上げる。 「…それがな、黄泉…」 「?」 「昨日浮かれすぎて帽子を亡くしたんだ!」 「…字が違います」 「おおう!すまん…」 「仕方ありません…暫しお待ちください。」 「あぁ……はぁ…欝だ…死のう…」 「…馬鹿か貴様は。」 さっきまで黄泉がいた位置には男性のヒューマンが立っている。 「…ファイゼルか…帰ってくれ」 「やれやれですね、ルシッドさん」 ファイゼルの後ろからひょっこり現れた小さいキャストの女の子。 「今度はNOIRか…」 「たかだか帽子をなくしたくらいで…」 「あれはな!大切な物なんだよ!」 「へぇ?聞きたいなぁ?」 むすっとした顔で部屋に入ってきたヒューマンの女の子。それに拉致られたニューマンの女の子…さらに拉致られたのかもう一人ニューマンの女の子が… 「アリーシャさん!痛いって!」 「全くです(´・ω・`)」 「エルは私の手を掴んでるだけじゃない!結構痛いんだから!」 アリーシャと呼ばれた女の子は手を掴んでいる。 (そりゃ痛いわなぁ) 「ナレーションさんも納得してないで!」 (は〜い) 「もう…ってエルも離しなさい!」 「(´・ω・)ゝ」 エルと呼ばれたニューマンは手を離した。 (テルルさんは人気者ですね) 「もぅ…これは人気者とか関係ないよ…」 (そうですねぇ) 「あの〜…俺は無視デスカ?」 (あぁ…本題いきましょうか) 「肯定です」 黄泉が頷く 「で!何なのかな?ルシッド君♪」 明らかに不機嫌なアリーシャが詰め寄る 「お…落ち着け落ち着けアリーシャ…」 「呼び捨てですかぁ?ルシッド君〜」 「う…」 「うわ〜…アリーシャさん怒ってるなぁ…」 「デートの邪魔したからでは…」 「エルもいたからデートじゃないし!」 二人のやりとりをよそに、ルシッドは説教されていた… 「すみませんすみません…」 「わかればよろしい」 「もう疲れたよ…」 長いやりとりに疲れたテルルを見かねたファイゼルが動き出す 流石は女性の為の騎士ですね。「おだてても何も出さんぞ。で、帽子がありそうな場所は?」 「それがな…ゴールデンウィークに浮かれすぎて飲み過ぎたんだ…」 「確かに飲んでました」 頷く黄泉 「無様だな」 「うっせぇわ!」 「しかし…」 (どうしましたファイゼルさん) 「いや…」 「兄様…あれですか?」 「あぁ…帽子がな…」 「ですね」 二人で納得するファイゼルとノワール。 「あ…見ちゃった…」 とアリーシャ 「うん…」 「(´・ω・`)」 「情けない…」 「何処だよ!」 一人だけわかってないルシッド。 「それは…」 一度黙るファイゼル 「…貴様の」 「貴方の」 「下に…」 「ある…ね」 「(´・ω・)ゝ」 「我が主人ながら情けない…」 全員から指差されるルシッド。 「ぐ…」 ブチッ (何かが切れた音がしたなぁ) 「マスター…危ないので下がってください」 「え?…あぁ…うん」 わなわなと震えるアリーシャ 「やり過ぎるなよアリーシャ」 「…」 (アリーシャさん、決め技ゲージはMAXです) 「OK!ファッキンシープ!」 「ちょ…」 「私のゴールデンウィークを…」 ズシャと音がしてもおかしくない歩き方でルシッドに近づく。 「お、落ち着けよ…」 「テルちゃんとのデートの時間を…!」 「お、おい…」 退くルシッド 「返せぇぇぇっ!」 「く…」 「その身に刻みなさい!」 「逃げ回りゃ…」 「喰らえ!愛と怒りと怒りの!」 (本当は愛と怒りと哀しみなのだけど…) 「死にはしな…」 「奥義!ニーベルンヴァレステェェェェイッ!」 「びゃあぁぁぁうまいぃぃぃっ!」 部屋の中に小さな爆発が起きる 「アリーシャさん終わった〜?」 「テルちゃ〜ん♪」 最初に部屋に入ってきたテルルに抱きつくアリーシャ 「姉さんやり過ぎでは…」 窓が割れ、ベッドはズタズタ…見るも無惨な姿になっていた 「ん…アリーシャ…」 「うん?…あぁ…」 片隅で起き上がる黒い影 「やってくれるじゃないk…」 ルシッドが言いかけるやいなや 「機械が喋る事かぁっ!」 「ぶべばはぁっ!」 ルシッドを一瞬で撃ち抜くアリーシャ ルシッドはもう動かない 「流石は姉さん」 「よくやったアリーシャ」 「や…やり過ぎじゃないかな…」 「(´・ω・`)」 「まぁ…皆様…」 コホン、と咳払いをし黄泉が前に出る 「この度は誠に申し訳ございません…」 一礼し詫びる黄泉 「いやいや…」 それに答えるテルル そしてルシッドを掴み、外に投げるアリーシャとファイゼル (?外に投げる?宇宙だよ…?) 「「気にしないでよろしい」」 (はい) 「この度のお詫びとして食事を…」 ナレーションの私を無視して話を進める黄泉 そして「食事」に反応するアリーシャ 「黄泉のご飯美味しいんだよねぇ♪」 喜ぶアリーシャ。 「テルさんのものに比べれば…」 「うっさい!」 「マスター…料理下手なんですか?」 「肉じゃがさえ出来れば私がもらいうけよう」 「皆勝手な事を!」 言われ放題のテルルをヨソに窓を直す黄泉 「では皆様、くつろいでいてください。」 黄泉の食事から始まったゴールデンウィークを、皆は充実して過ごしたとさ。 ルシッド以外ね。 -END- ☆あとがき☆ アリーシャ「はい終わりましたG.W!」 ノワール「ガンダムウイン…」 ファイゼル「落ち着け、ノワ」 アリーシャ「皆さんは楽しんで過ごせたかな?」 ファイゼル「楽しくなくても平気だ。皆楽しくないから。」 ノワール「人によるかと。」 アリーシャ「あんまり長くても悪いのでここら辺で!」 ファイゼル「また来世にな」 ノワール「お疲れ様でした」 アリーシャ「またね〜★」 予告 やられまくったルシッドは修理でGWを過ごす 休みを奪われた恨みでテルルをさらうルシッド ただの逆恨みでさらわれたテルルの運命は? キレたAliciaを前にルシッドは無事なのか? 次回、Alicia、愛と共に ルシッド「初出演がこれかよ!」 [*前へ][次へ#] [戻る] |