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星の物語-Novel-
-秘められし力-
長期任務にタクトと就いたファイゼル。

実力は申し分ないが、先日のジェイドから言われた事でうまく動けずにいた
不覚にも後ろをとられ、彼をかばったタクトが怪我をしてしまった
「タクト…すまない…私のせいで…」
「これくらいは平気だ…さっさと終わらせよう…な?」
「あ…あぁ…しかしその傷では…」
「…何とか動けるし大丈夫だよ…」
「…すまんタクト…許せ…」
「…?ぐっ…!…何を…」
「ここから先は私の戦いだ…ここにいろ」
「ま…て…」
ファイゼルはタクトを気絶させ、安全なところへ運んだ後…一人先へ向かっていった

「…そろそろ出てきてもいい頃だな」
「おやおや、凄腕のガディーアンが二人侵入してると聞いたが…」
「一人しかいねぇな!くたばっちまったか?ヒャハハハハ!」
「まぁ…何にせよ、皆殺しだぜ!」
「囲まれたか…」
「何を冷静に分析してんだ!?てめえは今から死ぬんだぜ!」
「…数は…1…2…3……8か。問題ないな」
「ごちゃごちゃとうるせぇやつだな!やっちまえ!」
「待ってました!ヒャハハハハ!」
「死ねやこらぁぁぁっ!」
「…うるさい奴らだ」
「んだと!ぐあ…?!」
「…まずは一人」
いつの間にか敵の後ろをとり、髪をさらっと払うファイゼル。
「…やろう!」
「生意気なんだよてめぇ!」
「無粋な奴らだ」
同時に襲いかかる敵。
ファイゼルは動じず、冷静に攻撃を斬り払う。いつの間にか普段通りの動きを取り戻していた。
「く…こいつ!」
「動きが早すぎる…!」
「おい!例の奴を連れてこい!」
「今更何を…」
「ファイ…ゼル…兄様」
「な…アリー…シャ…」
「こいつを死なせたくなけりゃ剣を捨てな」
「形成逆転だな!」
「く…卑怯な…」
「こいつが死んでもいいのか!?あぁ!?」
「…わかった…」
カラン…。剣を捨てた音が辺りに響く。
「…アリーシャを離せ…」
「うるせぇな…そら、行けよ」
「大丈夫か…?アリーシャ…」
「はい…兄様…」
ファイゼルに泣き付くアリーシャ。
「…しかしどうしてこんなところに…?」
「いきなり…さらわれて…」
「そうか…どこまでも卑怯な奴らだ…」
「さて、感動の対面も終わったし、死んでもらおうか!」
「…うるさい」
「あぁ!?」
「うるさいと言った。アリーシャ…目を瞑っていろ」
「…兄様…?」
「大丈夫だ…不思議と力が湧いてくるんだ。」
「皆かかれ!」
「ククククク…うるさいと言っただろ!」
その瞬間…
ファイゼルの体を黒いオーラが包み込む
「な…なんだありゃあ!」
「去ね」
と一言。その時には一人倒れていた。
「な…なんなんだよあれはぁぁっ!」
「…皆殺しだ。」
「ぐあぁっ!」
「た…助け…ぎゃあぁっ!」
「ククククク…死ね!死ね!!死ねぇぇっ!」
「兄…様…」
「ひっ…くるな!くるなぁ!」
「貴様で最後だ…!」
「兄様!やめてぇぇぇっ!」
ドスッ
アリーシャの叫びも虚しく…ファイゼルは最後の一人を殺してしまった
「う…ぐ…」
「兄様…?」
蹲るファイゼル。彼を包んでいた黒いオーラが消えていく。
「…私は…」
「兄様…」
「これは…私がやったのか…?」
「兄様…今は帰ろう…?ね、兄様…」
「…あぁ」
そうしてファイゼル達はその場を去った。


その場に残ったのは8つの見るも無惨な死体…。
そして暗がりに一人。
「クスクス…ついに出たのね。闇の面が…♪」


-任務の報告-
何者かによる大量殺害
その場に居合わせるも、戦闘中に不意を打たれ気絶
何者かは確認出来ず。
捕われていた妹、「アリーシャ」に尋問するも恐怖のあまり記憶をなくしているよう。
誰が殺ったのか至急確認をされたし。

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あきゅろす。
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