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罰ゲーム!

!ギャグでBL!
・マルコ×名前
・エース×名前





マルコ×名前の場合


「おいマルコ!」
「なんだい?」
「お前何考えてやがる!」


楽しく酒を飲んでいたら、別の場所で飲んでいたマルコに呼び出された。
一気にテンションが下がり、文句を言ってやると、いつもとは違う顔で俺を見てきやがる。
不思議に思って「おいパイナップル」名前を呼んでも返事をしようとはせず、ただ黙って俺を見て、ゆっくり近づいてくる。
思いたくねェけど、初めて見るマルコの顔や雰囲気が怖い。
だから後ずさって距離を保とうとするが、マルコは関係なしに迫ってくる。
後ろには壁。逃げられないと危険を感じた瞬間、海楼石で造られた手錠を両手にかけられた。
片手でその手を掴み、俺の頭の上で固定する。暴れてもビクともしない…。
もう片方の手は壁について、そこでようやく笑った。
背筋に走る悪寒。やっと開いた口で今さっきの台詞を言うと、またフッと笑う。


「名前のことだよい」
「……ハァ?」
「楽しそうに飲んでたな」
「ついさっきまでな。それなのにテメェのせいで「名前」


また背筋に悪寒が走った。
普段名前で呼ばねェくせに…。


「名前が楽しそうに笑っていると…、それが俺じゃなく、ましてはエースに笑ってると思うと腹が立つ」
「っ!おいマルコ!止めろ!」


顔を近づけて、耳元で言うもんだから叫んでやった!気持ちわりィ!
そこから脱出したくて何度も何度も暴れてみるが、全然意味がない!
なんなんだよコイツ!酔っぱらっちまったのか!?
ムカついて蹴りを食らわせてやるが、当たることはない。


「大人しくしろい。それとも名前は痛いのがお望みかい?」
「ふざけんのもいい加減にしろ!これ外せ!」
「ああ、それを考えると楽しくなってきたよい」
「マルコッ!」



「はい、カット!」
「や、ヤベェ…!笑い死ぬ…!本気で死ぬッ…!」
「エース笑いすぎだ。おいイゾウ、ハルタ。ちゃんと撮影したか?」
「おー、バッチリだぞ〜」
「最高の罰ゲームだね。ビスタ、これあとからオヤジに見せに行こう」
「そうだな。いい暇つぶしになりそうだ」
「怨むなよ、マルコ、名前。ゲームに負けたお前ら二人が悪い」
「……」
「……」
「おいどうした?」
「「鬱だ、死のう」」
「どんだけだよ!」





エース×名前の場合


「何でわかんねェんだよ!」
「解るわけねェだろ!」


乱暴に腕を掴まれ、乱暴に壁に投げられた。
痛みより怒りが先で、凄い形相で睨みつけてくるエースを、俺も睨みつけてやる。
せっかくサッチと半裸になって踊ってたのに、いきなりこれだ!
そもそもお前も一緒になって遊んでただろうが!それなのに「何でわかんねェんだよ」だァ!?解るか!


「主語をよこせ!」
「人前で脱ぐなって言っただろうが!」
「はァ!?俺がどこで裸になろうがエースには関係ねェだろ!それに言われた覚えがねェ!」
「……あァそうかい。じゃあわざとやってんのか?」
「楽しんでんだよ!つーか日々半裸のお前に言われたかァねェよバーカ!」
「誘惑してんだろ?」
「はァ?エース、お前いきなり何言ってんだ。いい加減にしろ!」
「いっつもトランクス見せてたな、あれもか」


また腕を掴んで、壁に叩きつける。
痛みで顔を歪め、酷く打った肩を押さえながら睨みつけるも、今のエースには何の意味もなさなかった。
グッと押さえつけ、首筋をゆっくり触る。
それがすっげェ気持ち悪くて、どんどん力が抜けていく。


「誘惑していいのも、されていいのも俺だけだ。名前は俺のもんだ」
「や、止めろ!」



「はい、カット!」
「気持ちわりィ…!笑いすぎて死にそうだよい…ッ!」
「マルコもどんだけ笑うんだよ…。イゾウ、ハルタ。今回も撮れたか?」
「俺の笑い声が入ってんだけど大丈夫かァ?」
「あ、俺のも。我慢できなかったよ」
「問題なし。ビスタ、オヤジんとこ行こうぜ!」
「ああ。あ、エース、名前、大丈夫か?」

「俺今猛烈に名前を殴りたい」
「おいちょっと待て。それはこっちの台詞だ」
「妄想も大概にしろよ変態。お前が俺を殴れるわけねェだろ?」
「まだ脳みそイったままなのか?しょうがねェ、俺の風で掻き乱してやっからとりあえず斬らせろ」
「テメェの細胞ひとつずつ丁寧に焼いてやろうか?ああ、焼くほどなかったよな、わりィわりィ」

「マルコ、ビスタ、ハルタ、イゾウ。ビデオ死守して逃げるぞ」

「上等だ!火傷小僧に社会のルールっつうものを教えてやる!」
「それはこっちの台詞だ!風如きが火に勝てると思うなよ!」





翌日。


「マルコ、エース、名前」
「呼んだかいオヤジ」
「どうした?」
「なんか用かよオヤジ」
「昨日の罰ゲームなかなか面白かったぞ。俺の前でやってみせろ」
「「「!!」」」

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