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小説
蛇家の昼食(MGS)

MGSシリーズの小説です。
時間軸や設定無視で蛇家を楽しんで描きたいと思います。
あと、シリーズを知らない人でもわかるように書いたつもりなので、見て下さると私が嬉しいです!
ほんと自己満足のための作品ですが、お付き合いして下さる方はそのままご覧になって下さい。
あと、アラスカの皆さんごめんなさい。





―・―・―・―・―・―・―・-
《人物設定》

【ネイキッド・スネーク(ビックボス)】
蛇3兄弟の父親。食べるの大好き!なんでも食べる天然おバカさん。腹黒い面もあり。
【ソリッド・スネーク】
蛇3兄弟の末っ子。リキッドと双子。冷たいようで優しい。ダンボール箱大好きさん。
【リキッド・スネーク】
蛇3兄弟の次男。ソリッドと双子。ツンツンデレ。ソリッドを勝手にライバル視。
【ソリダス・スネーク】
蛇3兄弟の長男。面倒見があるお兄さん。元アメリカ合衆国大統領。養子をもらっていて溺愛している。


―・―・―・―・―・―・―・-




今日はビックボスことネイキッドさん(以降[裸]で表記)が珍しく昼食を作るようです。
それで材料を買いに行っ…あ、帰ってきたようですね。


…タタタタタ、タン、バリンッ!

裸「今帰ったぞ!」

??「…どこに窓をかち割って帰ってくる親がいるんだ?」


口を挟んだのはあきれ顔のソリッドさん(以降[固]で表記)。
ソリッドさんの言うとおり、ネイキッドさんの足下には元は窓ガラスだったはずのガラス片が散乱してます。


裸「ん?ドアを蹴り壊した方が良かったか?」

固「そうだな。あんたの頭をかち割るのがベストだな」


全く反省してないネイキッドさんに対して、ちりとりにほうきを取り出し、文句を言いながらガラス片を片づけているソリッドさん。
まるでお母さんです。


固「それで、ちゃんと買ってきたのか?」

裸「ぁあ。ちゃんと捕獲してきたぞ!」

固「…は?」


とりあえず先に食料の安全を最優先に考えたソリッドさん。
それを待ってましたと言わんばかりの顔を見せ、手に持っている袋の中身これ見よがし見せつけるネイキッドさん。


固「…なんだ、これは」

裸「ツチノコだ!」

固「見ればわかる!俺が言いたいのは何でスーパーに行ってツチノコを持って帰っているのかだ!」

裸「だから捕獲したんだ、ロシアで」


開いた口が塞がらないというのはまさにこのこと。
アメリカでスーパーに行ったはずの父親が海を越えてツチノコを捕って帰るなんて…普通はありえない。


裸「スーパーに入ってはみたが勝手が分からなくてな。だから捕ってきたんだ!蛇は嫌いか?」

固「…それを食べるのか?」

裸「ぁあ!息子達にも食べさせてやろうと思ってな!」

固「…悪いが遠慮させてもらう。」

??「だから貴様は甘いんだ、兄弟」

固「…ッ!」

ドカッ


話に割り込んできたのはリキッドさん(以降[液]で表記)。
しゃがんで片づけをしていたソリッドさんの頭を踏みつけて、ガラス片が散らばっている床にグリグリとこすりつけてます。
ソリッドさんガラス片が顔に刺さるというかめり込んでます。
痛そうです。


液「兵士のくせに蛇も食えないなんてなぁ。」

裸「リキッドも喰うか?」

液「ふんっ、兄弟が食わないなら」


リキッドさんは相変わらずソリッドさんの頭をグリグリ踏みつけてます。
ソリッドさん抜け出そうと必死です。
ネイキッドさんは動じずマイペースです。


裸「そうか!だが、双子なのに何故ソリッドは蛇が嫌なんだ?都会育ちだからか?」

液「はっ!貴様は小物だということだ、兄弟!」

固「言っとくがアラスカはど田舎だ!!」


やっと抜け出せたソリッドさんが反論してます。
ソリッドさん顔が血だらけです。
そのソリッドさんにリキッドさんは相変わらず挑発的な目で見てます。


液「だが、小物である事は変わりない。親父、ツチノコを渡せ」


ネイキッドさんからツチノコを受け取るリキッドさん。


ガシッ

固「だったらそれを食えば小物じゃない、ということか?」


急にリキッドさんの後ろからソリッドさんの腕が伸びてきたかと思うと、いつの間にかリキッドさんが手にしているツチノコをソリッドさんが掴んでます。
どうやらプライドを傷つけられたせいで怒ってるようです。


液「離せ。貴様に食わせるツチノコなどない」

固「それはお前が決めることじゃないだろ。お前こそ離せ」

液「…」

固「……」


一触即発の空気が二人の間を包んでます。
今にも戦争が起きそうです。
そして――、


液「スネぇえぇええぇク!!!」

固「リキッドぉおおぉお!!!」

ドガッ、バリンッ、ダダンッ!


一瞬のうちにそこは戦場になってしまいました。


??「…なんだ、この騒ぎは…?」

裸「ソリダス、お前も喰うか?」


今蛇家に来たらしいソリダスさん(以降[斜]で表記)。
状況が呑み込めず呆然としてます。
ネイキッドさんはいつの間にか戦場となったリビングをツチノコと共に台所に脱出回避してます。
そして今まさにツチノコを調理しようと意気込んでいるようです。


斜「……またリビングを直さなくては」

裸「そうなるな。で、ツチノコは――」

斜「遠慮する」


さすが元大統領、それでも状況を理解したようです。
が、この後の展開は想像出来なかったようです。


裸「そうか。じゃあ、そこのダンボール箱を取ってくれ」

斜「なんだ、これは?」

裸「火炎放射器だ!」


ネイキッドさん子供のような眩しい笑顔してます。


裸「最近コンロの調子が悪いからな。買ってみたんだ」


ごそごそと準備に取りかかるネイキッドさん。
しかし、ネイキッドさんの笑顔に反してソリダスさんの顔が徐々に凍りついています。
それを知ってか知らずか、ネイキッドさんは準備を終わらし照準をツチノコに合わせ、そして―――。


裸「放火!!」

カチッ、ドゴオオォンッ!!


………
………………。

裸「うまく火加減ができん」

斜「(……台所も、か)」




結局、リビングも台所もソリダスさんが修理代を出すことになりました。
そして、その日近隣付近の人々は猛獣が争っているような騒音と何かの爆発音を聞いたとか、聞いてないとか。





end.

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あきゅろす。
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