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小説
蛇家の始まり(MGS)

バレンタイン企画として書いた小説です。
一応続きも考えてますが書くかどうかは未定。
内容はEVA→→←ネイキッドです。ちなみに今現在はどちらも自覚なし。
EVAは自分で思っている以上にネイキッドに惚れてて嫉妬してたりしてそう。
スネークは以外に人に対してドライというかサバサバしてそうなので恋愛に対してもあまり熱くない気がします。


―・―・―・―・―・―・―・-

ネイキッドside//


2月14日。
その日は女性にとって特別な日らしい。
だからなのか、いつも以上に女性は素直な気持ちがいえるのだろう。



「はい、スネーク」



そして俺もその日、そう言われてチョコをだと思われる物を渡された。



「…パラメディック、これは?」

「もちろん義理チョコ」

「そうか!チョコか!」



少し笑顔が怖い気がしたが…。
チョコに罪はないからな。
それにチョコと聞いただけで腹の虫が鳴り始めてしょうがないのだ。



「食べていいのか!?」

「もちろん!その代わり、お返しはガーコ迷彩服でどう?」



やはり裏があったか、と今更気付いてもチョコはもう胃の中。
かわいくて気に入っていた迷彩服だったが、仕方がない。
「約束だからね」と何度も振り返り去っていくパラメディックを見ると、ガーコ迷彩は彼女のように必要とする人にあげた方が幸せだろうという風に思ったのも事実だからな。



(それにしても…)



チョコ一つじゃ腹がふくれないな。
実際まだ物足りないと腹の虫が鳴いて仕方がない。
食料を探さなければ。
といっても行く宛もない。



(どうしたものか…)



食料庫に行けば食料はあるだろうが後から怒られるのは明白。



(腹減った腹減った腹減った腹減った腹減った腹減った腹減った…)



何かないかとポケット探してみる。
左のポケットはなし。
右のポケットにもなし。
胸のポケットにもなし。



(食い物食い物食い物食い物食い物食い物食い物食い物食い、物…?)



カサリ…、と鳴る音。
ズボンのポケットから落ちたそれ。
それはクシャクシャになったパラメディックから貰ったチョコの包装紙。
ハッピーバレンタインと書かれたそれ。



(…バレンタインチョコ)



今日はバレンタイン。
女性から男性にチョコを渡す日。

キュルルルルゥ…

またお腹が鳴った。
しかしもう行く宛がないわけでない。
俺は早速腹の虫をなだめながらEVAに会うために歩き出した。






EVAside//


「EVA!」

「スネーク?」



後ろを振り返れば満面の笑みのスネーク。
そしてどこか期待込めた目をしているのは気のせいかしら?



「どうしたの?」

「EVA!今日は誰かにチョコをあげる予定はあるのか?」

「チョコ?」

「今日はバレンタインデーなんだろう!」



驚いた。
そういえば確かに今日は2月14日だったけど…。



「あなたはそういうイベント興味ないんじゃないの?」

「そんなことないぞ。ハロウィンはお菓子を貰えるしクリスマスのチキンやケーキは最高だ!」



まさに「花より団子」。
本当にこの男食べることしか頭にないわね。
呆れた。



「悪いけどチョコなんて用意してないわよ」

「なんでだ?ライコフだったか??あれに渡すんじゃ…」

「まさか!ふざけないでよ!!」



誰があんなナルシトどSのホモ野郎なんかを!!
ってスネーク何よその顔。
「違うのか?」って当たり前じゃない!
もうこれ以上言うと殴るわよ!この朴念仁!!



「それに私がわざわざチョコを男にあげる必要なんてないわよ。男から逆チョコしてくるくらいだし」

「…ならチョコをあげる予定はないのか?」

「えぇ」

「……そうか」



?何?どうしたのかしら?
さっきからしょぼーんとなって。



「スネーク?」

「…いや、何でもない」



そう言い立ち去るスネークの姿はどこか悲しげなのはやはり気のせいじゃない。
どうしたのかしら。
最初はそうでもなかったけどチョコをあげる予定がないと気いただk――。



(あぁ、なんだ。そういうこと)



気付いてみると嬉しいような照れくさいような。
まんざらでもないわね。



(スネークが私のチョコを、ね)



そうだ、今日は帰りに板チョコでも買っていこう。
料理なんてまともに作ったことないし、そもそも作ることに何の意味があるのって思ってたけど…。



(彼の喜ぶ顔を見れるなら手作りチョコも悪くないかもしれない)






そう思ってチョコを買いに行く途中、オセロットに手作りチョコケーキを貰って嬉しそうなスネークの姿を見て不愉快な気分になったのは今から数分後のこと。




【続くかも】

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