副管理人:鋼鉄黒龍の小説『ネギま!special』
戦いのエピローグ
第9話:戦いのエピローグ
ハッ
ネギが目を覚ました。あの戦いの後、疲れて寝てしまったようである。
ネギ「…ゆ…夢…?」
エヴァ「従者から連絡が入った。全て解決、主犯は後で引き渡すよ」
刹那「何から何までありがとうございます、エヴァンジェリンさん」
外では刹那とエヴァが話をしている。その話のなかで、刹那は何か知らの理由で、皆の下を去らなければならないらしい。
バンッ
びっくぅ!!
その状況にネギは慌てて戸を開けた。それにびくつく刹那。
ネギ「どこへ行っちゃうんですかっ!このかさんはどーするつもりなんですかっ!!」
刹那「い、一応一族の掟ですから…。あの姿を見られた以上仕方ないのです…。お嬢様を守るという誓いも果たし、神鳴流に拾われた私を育ててくれた近衛家への御恩も返すことができました。あとのことはネギ先生…よろしくお願いしますっ」
タッ
ネギ「あっ!?」
言い残して走り出す刹那。目には涙を浮かべている。だがネギが放っておくはずもなく、直ぐさま刹那に抱き付いた。
ネギ「ダメですよ刹那さん!」
刹那「あっ、ちょっ…」
ネギ「僕だって、みんなに正体バラされたら、オコジョにされちゃうんですからーっ」
ギャーギャーワーワー
必死に刹那を引き止めようとしがみつくネギ。それを振りほどこうとする刹那。側ではエヴァが茶を飲みながらしみじみと眺めている。
ドドドドド
すると何やら近付いて来る足音が
木乃「せっちゃんせっちゃん大変やーっ」
どーん
明日「大変よ刹那さーんっ」
ズキャーッ
走ってきて刹那を押し倒す木乃香に、ネギに飛び蹴りの明日菜。何やら旅館に飛ばした身代わりの紙型が暴れているらしい。というわけ皆は直ぐでさま旅館へ向かうことに。
龍宮「ホラ刹那、身代わりはお前の専門だろ」
木乃「せっちゃんはよー」
ネギ「……。刹那さん…、僕達黙ってますから…」
刹那「……」
みんなからの声が刹那の気持ちを変えた。刹那は沸き上がる感情を抑え
刹那「…仕方、ないですね、もう…。ありがとう、ネギ先生…」
刹那は涙を拭き、笑顔で答えた。
刹那「わかりました、行きましょうお嬢様!!」
木乃「あんもー、せっちゃんこのちゃんて呼んでー」
刹那「えっ…いえそのクセで…。すいませっ…」
明日「ホラ早くあんた達!!置いてくわよーっ」
ネギ「あ、僕着替えがまだーっ」
こうして、この戦いは幕を閉じた。
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