副管理人:鋼鉄黒龍の小説『ネギま!special』
処分
第8話:処分
戦いが終わり、ネギたちは本山に戻っていた。話はその数分前にさかのぼる。
長「垣生疾風、貴行の処罰を言い渡す。」
疾風と黒龍は、ネギたちよりも一足早く本山へ戻っていた。そして疾風は自首し、処罰の希望を黒龍が代弁して言ったのである。しかし・・・
長「貴行の処罰は、ない。ただ、君の希望の魔帆良学園への転校は認めよう。」
疾風「そ・・・んな・・・」
処罰はなし。本来なら喜ぶべきなのだが、疾風の顔は、重く・・・暗かった。
疾風「長、俺は、協会からの永久追放を望んだはずです。それ相応の重罪を犯したと自負しています。故に無罪とは、納得いきません。」
長「疾風、君は、処罰は何でも受けるといった。なので拒否することは出来ません。それに、確かにあなたのとった行動は重罪に値するでしょう。追放されたいと思うのも分からなくはありません。そして行動は別としてあなたの意思による悪い部分はないと私は判断してます。それにあなたなら立派な術者になれる。その才能を捨てるのは惜しいのです。」
疾風の文句に、長はその力を抑えるのではなくその力を存分に発揮出来る環境を与えたいと考えていた。
疾風「分かりました。」
少々しぶしぶしながらも、疾風は承諾した。
長「では、黒龍君、入りなさい」
長は言葉を他に向けた。そして疾風の後ろの扉から、黒龍が顔を出したのだ。
そしてさらに長は話を進める。
長「彼が向こうに行ったとき、頼りになるのはあなただけでしょう。疾風君のことをよろしく頼みましたよ。」
黒龍「はい。分かりました。」
そして話が終わったのか、二人は部屋を出て廊下を歩きながら会話を続けていた。
黒龍「だが微妙だな。残れるのはうれしいが、希望道理にはいかったかったんだモンな。」
疾風「せやな。んジャ、俺は明日から準備始めるで、来週までにはそっちに転校することになるんで、そしたらよろしゅうな。」
何気ない会話を話す二人。そこにネギたちが現れるまでに、そう時間はかからなかった。
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