副管理人:鋼鉄黒龍の小説『ネギま!special』
一分の賭け
第5話:一分の賭け
ネギ「シ…契約執行…!!」
明日「やああっ!!」
号令とともに、ネギは明日菜に魔力供給を、そして明日菜は少年に突っ込む。
ヒュッ…
明日「!?消えっ…」
しかし少年の姿が消え、明日菜の後ろでけりの体制を取っていた。
ガンッ
明日「はうっ」
明日菜はもろに喰らった。そのままたたきつけられ、橋の木は折れてしまった。
ネギ「アスナさんっ」
ギュンッ
ネギ「!?」
ズギャッ
ネギ「あっ」
ネギが明日菜の心配をしていたが、そんな暇もなく、今度はネギが、左ストレートのパンチを受け吹き飛ばされる。
明日「くーっ」
カモ「つ…つええっ、ハンパなくっ」
ドン
吹き飛ばされたネギ達だが、お構いなしに少年は突っ込んでくる。決戦開始直後に少し後ろに移動した黒龍が、今度は突撃を開始する。両手に、『炎狼咆哮』を構えていた。
パパパンガガッズガガガ
突撃むなしく、相手の攻撃に黒龍も防戦一方。しかし、相手に一撃を入れることも出来ず、後方に飛ばされてしまい、少年は高く跳び上がり呪文の詠唱を始めた。
少年「ヴィシュ・タル・リ・シュタル・ヴァンゲイト。小さき王、八つ足の蜥蜴、邪眼の主よ」
ネギ達「!!」
少年「その光、我が手に宿し、災いなる目差しで射よ」
明日「ネギ!」
ネギ「あっ」
明日菜はネギをかばった。
少年「石化の邪眼!!」
ズシャァァァッ
少年の指先から光が放たれ、なぞっていく跡が石にとなっていった。
バキャァァンッ
石になった桟橋が音を立てて崩れていく。
ネギ「アッ…アスナさん!!」
ネギをかばい呪文を受けた明日菜だったが、光を浴びた部分のシャツが石になっただけですんでいた。しかし、二人を助けようと光線の間に黒龍が割り込んでいたのだった。かろうじて、技が間に合い、『破邪の盾』で、難を逃れることに成功。しかし、全部には及ばす、さすがに明日菜にもかかった。
黒龍「神楽坂さん、ネギ先生、後は任せた。」
黒龍は、『破邪の盾』の代償として動けなくなってしまったのだ。無論白髪の少年には、技が成功し石化したようにしか見えないわけだが・・・しかし明日菜に対しては失敗に終わったのだった。
少年「その少年は石になったか。しかし・・・やはり、魔力完全無効化能力か?まずは君からだ、カグラザカアスナ!」
ネギ「!!」
ガキィィッ
少年「!」
ギシッギシシッ
魔力の込められた強烈な右正拳を、寸前でネギが手首を掴み受け止めた。
ネギ「ア…アスナさん…、だっ…大丈夫…ですか?」
明日「うんネギ、大丈夫よ」
バキャンッ
明日菜の石化したシャツが破れた。
明日菜「イタズラの過ぎるガキには…、おしおきよっ!!」
バシュィィッ パリィィン
明日菜はハリセンで少年の障壁を破った。
少年(障壁が!)
カモ「兄貴、今だ!」
ネギ「うおおっ」
ネギは石化している右手に魔力を込めた。そして
ドン
ネギの拳が少年の頬にクリーンヒット。少年はそのまま動かなくなった。
明日「や…やったの?」
明日菜がそう言った直後だった。
少年「…顔に直接拳を入れられたのは…初めてだよ、ネギ・スプリングフィールド!」
ネギ「!」
ボッ
明日「ネギッ!!」
ガシィッ
少年からネギに放たれたパンチ。しかし、またしても何者かに止められた。その手は足下の少年の影からのびていたのである。
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