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副管理人:鋼鉄黒龍の小説『ネギま!special』
いそげ!ネギの元へ
第2話:いそげ!ネギの元へ

小太郎を楓に任せ、疾風と共にネギの元へといそぐ黒龍。

黒龍「そういえば、疾風、お前今までどこいたんだ?」

木の上を飛びながら、走る二人に、黒龍が口を開いた。

疾風「ああ。ここ数日実家に帰ってたんや。今日の夜ついて本山に顔出したら長をはじめ皆石になっとるやん。こらただ事やないと思ったからな調べとったら小太郎とお前らに見かけてな、2対1の勝負になりそうやったから手ぇ貸したんやけど、まずかったみたいやな。」

疾風が説明をする。やはり話しながらだと速度は落ちるため、二人は、いま、地面を走っている。

黒龍「そういうことか。んじゃ、今度はこっちの手伝いをしてくれ。奴ら、巨大な怪物を召喚しようとしている。」

納得した黒龍は、今度はこちらの手助けを求める。敵の勢力とこちら側の勢力、どう見てもこちらは劣勢。向こう側には、敵の首相とも言える天ヶ崎、そして妨害をくわえてこなかったところをみるとあの白髪の少年がいると見て間違いないだろう。ネギと白髪の少年が風呂場で戦った戦意と結果を黒龍は知らないが、石化魔法を使えたところから、並のものではないだろうと思っていた。対してこちらはネギ一人。圧倒的不利なのは目に見えている。

疾風「了解。んで、報酬としておそらく今回の件、奴ら側にいたわけでなくとも、俺の行動が奴らの助力をしたということで、長から処分が下るはずや。そこで頼みなんやけど、俺の処分、関西呪術協会永久追放処分および、魔帆良学園への転校ってことにしてもらえるよう、長にお願いして欲しい。」

疾風は、快くOKしたが、その条件として、報酬を要求した。

黒龍「関西呪術協会永久追放!?それって、処罰の中でも一番厳しいものだろう。ほんとにそれでいいのか?」

疾風「かまわん。未練がましいが、他の処分を受けてまで呪術協会にいるよりは、追放された方が気が楽や。」

自ら、彼らの責任の重大さを知り、たとえ軽い処分が下ろうと、彼らの責任と比べると、あまりにも軽すぎる。ましてや、追放処分ですら、償いきれないと思っているのだろう。

黒龍「・・・・・わかった。長に頼んでみる。」

少々考えたが、彼の熱意に負け、彼の望みを叶えてやる事にした。

しばらくして、遠めだが、ネギの姿が見えた。そこには他に、明日菜と刹那の姿を確認することも出来た。どうやって、自分らより先に着いたかは分からなかったが、戦力が増えたことに変わりはなく、黒龍はいそぐことを最優先に考えた。もちろんそこには、黒龍の予想通り、あの白髪の少年がいて、ネギたちと対峙していた。

疾風「皆を発見した。急ぐで。」

疾風が声を発する。もちろん同時に黒龍も気付いていた。しかし、ふと疾風が、白髪の少年のほうを見る。すると彼の周りが光っている。

疾風「黒龍、あの白ガキの詠唱を止めろ。奴の得意技は、石化魔法や。早くしないと、仲間が石になってまうで。」

疾風の推測は当たった。少年は、ネギたちに対して、放った石化魔法であった。

黒龍「なんだと!グロウダーク」

黒龍は急いで、とっさに移動中に一番早く打てる呪文を打った。グロウダーク、攻撃力こそないものの、証明や信号弾に使われる術で、気をそらすには十分な技でもある。それは、見事、少年に命中。予想道理、気をそらすのに成功した。しかし、それに気付いた向こうは、ネギに放つと同時に、こちらにも撃ってきた。

黒龍「んなろう」

紙一重で交わした黒龍だが、それは運が悪くも疾風の足に当たってしまった。

黒龍「疾風!」

立ち止まり、黒龍は、疾風のほうを向く。

疾風「大丈夫。石化するだけや。それよりも早く行け。俺の事は気にすんな。いまなら煙にまぎれて、ばれずに合流が可能だ。」

疾風の体はどんどん石化していく。もはや止めるのは遅い。

黒龍「・・・わかった。すまん。ありがとな」

少し考えた後、疾風に礼と謝罪をして、急いでネギの元へと向かっていった。


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あきゅろす。
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