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副管理人:鋼鉄黒龍の小説『ネギま!special』
黒龍の力
第1話:黒龍の力

黒龍「うおおおぉぉぉ!!」

叫び声を上げながら黒龍は手から炎の玉を放出している。

疾風「はああぁぁぁ」

それに対して、相手である疾風は術符を数枚出して、防御の術を張っている。

黒龍「(埒が明かない。こうなったら・・・)」

黒龍は、攻撃をやめ、相手の周りを回り始め、少しずつ距離を縮め始めていた。しかしこれが大きな災いとなった。

疾風「そこだ!」

攻撃をやめ、接近戦に切り替えたことにより、防御を張る必要がなくなった疾風は、攻撃に転じた。黒龍の周りに火球が大量に現れ、接近不可能となっていた。しかし・・・

ボォン ボォン

黒龍「こなくそ。」

疾風の炎の玉を左手で相殺しながら今度は真っ直ぐに突っ込んできた。

黒龍「これでも喰らいやがれ『炎狼咆哮』!!」

疾風に近づいた黒龍は、右手に炎の拳を宿し、疾風に対し殴りつけた。

ドオオオォォォン

黒龍の右手拳画から爆発音とともに、黒煙が舞い上がる。本来なら、白煙が上がるようなものだが、黒龍の持つ力の関係上黒煙が上がっているのだ。

煙が晴れる。そこには、ぐったりとしている疾風と、肩で息をしている黒龍の二人の姿が目に入る。

黒龍「っち。第二派!『炎狼咆哮』『雷虎豪放』」

今度は右に炎の拳、左に雷の拳を宿らせた。そしてまたも疾風に突っ込んでいく。

ドゴオオオォォォン

落雷音と爆発音が同時に響く。そこには倒れこむ疾風の姿と完全に全身で呼吸している黒龍の姿があった。その黒龍も、体中から血を流している。どうやら、最後の最後までお互い攻撃を行いダメージを受けている。

黒龍「お前・・・本気出していなかっただろう・・・。今の技でくたばるお前じゃないのはよく知ってるぜ。」

疾風「そういうお前もな。放出している力が弱かったぞ。力加減しやがって。」

幼少の頃とはいえお互いのことを知っている二人。その二人は目を見合わせ笑っていた。

黒龍「ここで力を使い果たす訳には行かないからな。」

疾風「っち俺の負けだ。まぁ、ええわ。何がどうなってるか知らへんけど、急いでるんやろ。早行けや。」

黒龍「ありがとうよ。」

そう言って二人は手を握り握手した。

楓「終わったでござるか。」

黒龍「ああ。」

ちょうど同じ頃合に終わった楓に話しかけられる。しかし、休憩する暇もなく、次の戦いへと場面は移っていく。それは、一番最悪の事態となっていた。最初に気付いたのは他でもない、戦いを観戦していた夕映だった。

夕映「か、楓さん、鋼鉄さん、アレを!!」

楓「む」

二人は、夕映の指差すほうを向く。

黒龍「おいおい・・・(これが、召喚術ってやつかよ。さっきのもすごかったが、これは、すごいなんてモンじゃないぜ。)」

そこには、巨大な光の円柱が・・・そこから、何かがもがいているような・・・巨大な何かが雄叫びを上げていたのだ。

黒龍「急がないとな。」

疾風「待て黒龍。」

黒龍が急いでネギの元に向かおうとするとき、疾風が黒龍を止めた。

疾風「状況はわからへんけど、あのデカ物と戦るんやろ。気が変わった。俺も連れて行け。」

黒龍「フッ・・・勝手にしろ」

疾風の言葉に、笑いながら返した黒龍。走り出した黒龍と疾風はいざ、ネギの元へ。


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あきゅろす。
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