副管理人:鋼鉄黒龍の小説『ネギま!special』
賭け失敗?ネギと小太郎と救援者
第10話:賭け失敗?ネギと小太郎と救援者
ガキィン
小太郎「どうしたぁ!本気で来いや!ネギ!!」
ネギ「ど、どいてよコタロー君!!僕、いま君と戦ってる暇なんてないんだ!!」
息を切らしながら訴えるネギ。しかし、小太郎の答えはひとつ。それは「NO」である。
小太郎「全力で俺を倒せば間に合うかもしれへんで!?来いやネギ!!男やろ!!!」
ネギ「・・・・わかった」
小太郎の挑発。その一言でネギの中の何かが切れた。
カモ「ぅおい兄貴!!」
ネギ「大丈夫だよカモ君。一分で終わらせる」
カモの止める言葉も聞かず、真っ直ぐ、そして、明らかに心の奥から怒っているような・・・そんな眼差しをしながら小太郎のほうへと歩き始めた。
ネギ「いくぞ!!」
小太郎「来い!!」
お互い相手に言葉を発し、お互いがお互いの方へと走り出した。
ネギ「わあああっ!!」
小太郎「おお!!」
怒声を発しながら突撃を開始している。
ドン
それはぶつかり合うまさにそのときであった。大きさ2メートルもあろうか・・・と言うほどの巨大手裏剣が、二人の間に突き刺さったのである。
小太郎「何!?」
先に声を発したのは小太郎のほうであった。しかし、その小太郎も束の間・・・とも言うべきか瞬く間に吹き飛ばされ、木に激突した。
小太郎「がっ・・・・残像!?分身攻撃!?なっ・・・・何者や!?」
さすがは戦いなれしている小太郎である。普通ならばあっけにとられ呆然と放心状態になっているだろう。しかしすぐさま声を発している。
ネギ「え・・・・」
戦い慣れをしていないせいか、半分状況が掴めていないネギは、小太郎が吹き飛ばされる前・・・つまり、攻撃を受けた場所のほうを見て言葉を発している。しかしその後、すぐさま人の存在に気付き、木の上を見た。
ネギ「な・・・・長瀬さん!!夕映さん!?」
そこには、夕映を抱えてたっている楓の姿があった。唯一石化魔法から逃れることができた夕映が、楓に連絡したのだ。
楓「さあ、ここは拙者に任せ行くでござる。急ぐのでござろう?」
ネギ「で、でも、え?あのっ・・・・」
楓「これこれ、ネギ坊主、混乱するでない。詳しい話は後でござるよ。」
混乱するネギに、それを落ち着かせながら話す楓。
楓「拙者のコトなら心配いらぬ。今は考えるより行動の時でござるよ。」
軽く頭をたたきながらネギを落ち着かせ、次の段階へと進ませようとする楓。
ネギ「鋼鉄さん・・・・」
ネギは黒龍のほうを見つめる。こちらも戦闘中のようで、まともにこちらを見てはいない。
楓「鋼鉄殿、それでよいでござろう?」
楓も話を黒龍に振る。黒龍は一旦、相手と距離をとった。
黒龍「行って下さいネギ先生。こいつ相手に勝てる保障はありません。今、この事態を変えることができるのは、あなただけです。」
ネギ「すいません長瀬さん、鋼鉄さん。」
ネギは二人に礼を言うと一目散に、木乃香の元へと向かっていった。
黒龍「(近衛さんの事・・・頼みました。ネギ先生。)」
心の中で、木乃香の心配とネギへの励ましをかける。そしてあることを決心した。それは、黒龍にとって皆に、特にネギには今は見せたくないものだった。
黒龍「長瀬さん、綾瀬さん。できれば、今から見ることは見なかったことにしてほしい。」
黒龍の目つきが少し変わった。それだけではない。そして、なにやら少し、不気味な雰囲気、オーラがかもし出されていた。
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