副管理人:鋼鉄黒龍の小説『ネギま!special』
新幹線に蛙
第1話:新幹線に蛙
ネギ「それでは皆さん、15年度の修学旅行が始まりました。この四泊五日の旅行で楽しい思い出を一杯作ってくださいね。」
ネギが修学旅行の挨拶をする。少々事故があったものの、無事挨拶も済み、車内の中を回っていた。
黒龍「(この修学旅行何もないといいがな・・・)ふぅ。」
座席に座り、本を読む黒龍。その表紙には、プロジェクトX〜挑戦者たち〜と書かれているが、中身は陰陽術の魔術書である。
ハルナ「キャ・・キャーー!?」
裕奈「カ・・カエル〜〜!?」
ハルナと裕奈が突然叫びだした。なんと、お菓子の箱からカエルが一匹。それを見た楓の顔は真っ青である。
明日菜「ど どうしたの」
亜子「カエル!?」
事態を見に来た明日菜と亜子は目が真っ白。
カエル「ゲコ」
裕奈「な」
カエルは、裕奈の頭の上にいた。その裕奈も目が真っ白である。
史伽「ひゃ」
今度は史伽のお菓子のバスケットから、大量のカエルが飛び出してきた。
3−A「キャーーーヒーーー」
3−Aの車両から悲鳴がする。あわててネギが駆けつけて、カエルを回収し始める。
黒龍「まさか俺のかばんにも・・・。」
黒龍が、荷台からリュックを下ろし、中を除くと見事にカエルがいた。
黒龍「・・・」
黒龍は何事もなかったかのようにリュックのチャックを閉め、何事もなかったように、リュックを荷台に戻した。
黒龍「なんだってんだ・・・このカエルの大量発生は・・・。(関西呪術協会の仕業か・・・)平常心平常心・・・。」
そんなことをぼやき、考えながら・・・トイレへと向かった。そして自販機で飲み物を買い数分間ゆっくりしていた。
その頃、カエル騒動もあらかた終わり、カモが刹那を西のスパイと疑いをかけ始めていた。そしてさらにカモの目が別のほうにも向けられた。
カモ「(あれは・・・)」
それは戻るときに黒龍の席を通ったときであった。黒龍の席を通りかかったネギだが、カモがあることに気がついた。本の表紙が少し移動して、本当の表紙が顔を出していたのだ。
カモ「(こ・・・これは・・・。兄貴兄貴、大変だ。これを見てくれ)」
かもは本の表紙を確認した。ネギも題名を確認した。そこには、「陰陽術の力・魔法の力」という本であった。用は陰陽術と魔法の違いなどを記してある、一種の魔道書である。
ネギ「カモ君、じゃ・・・じゃあ」
カモ「やつも西のスパイで刹那って奴とグルって可能性も・・・」
ネギとカモがひそひそ話をしている。時・・・
黒龍「俺に何か御用ですか?」
後ろには、トイレに行き平常心を取り戻し戻ってきた黒龍がたっていた。ネギは首を横に振ると、その場を立ち去り、椅子に座った黒龍は、再び読書に戻った。
敵のカエル事件。しかしそれは、単なる悪戯、もしくは腕試しに過ぎなかったのである。
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