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ドードーの小説『夢の麻帆良』
ここは『ネギま!』の世界
その名前を見ただけでが怖くなった。頭の中がピリピリしてくる。マガジンをすぐに閉じて目の前の棚に投げ捨てた。回りの客たちが僕の方をおかしな目で見てきていたのに気が付き、床に落ちているマガジンを拾って棚に戻すとすぐに店を後にした。
心を落ち着かせるため他の楽しかった事を考えがら、駅に向かって歩いて行ったが、電車にのる頃には随分落ち着く事が出来た。
しっかりとこの状況について考えてみよう。

つまりこうだ。
僕はマジックの主人公であり、ネギまの愛読者。
僕の世界は『マジック』の世界でもあり、その世界では『ネギま!』の世界がマンガとして書かれている。
そしてこの世界ではその逆に僕の世界、『マジック』の世界がマンガとして書かれている。
僕にとってこの世界はマンガの中の世界だけど、この世界の人にとってはこの世界こそが現実であり、僕はマンガの中の世界から出てきた未確認生物だ。

こんな事は有り得るはずのない事だけど、確かに麻帆良学園をこの目で見たし楓や鳴滝姉妹にも出会った。この電車に乗っていられるのも彼女等のおかげだ。何より僕を覚えている人が誰もいない。いや、正確には知らないと言うべきだろう。僕の家族も友達も、僕に会うのは初めてなんだから。
やっぱりこれは現実なんだ……。ここの人にとっても僕にとっても……。

さて。
どうやって帰る?

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あきゅろす。
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