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「直…お前とはよ、いいビジネスパートナーになれそうな気がするぜ、俺はよ」


熊谷は中に挿入たまま、直の首筋に唇を埋める。

その時、ドタドタと走ってくる足音と共に部屋の戸が勢いよく開け放たれた。そこには女が呆然とした顔で立っている。
茉穂だった。


「な…にし、てん‥のよ」


ぽつりと呟くと、茉穂は手に持っていたポーチを投げ捨て、熊谷につかみかかる。


「何してんのよぉ!あんたっ、直に何してんの!?12やそこらのガキに手ぇ出すなんて最低っ、このっ、ゲス野郎っ!直から離れなさいよぉッ」

「っせぇな…お前が帰ってくりゃ、直には用はねぇよ」


熊谷はめんどくさそうに言い、直の中から出て行った。
直は体を起こす。全身が鉛のように重い。


「何で、直を…っ」

「あ?てめぇ、アホか。お前が逃げた責任、息子にとらせただけだよ。もう少し改心すんのが遅かったらよ、危うく売っちまうとこだったぞ」

「あたし逃げてなんかないっ!」


茉穂は叫ぶ。


「逃げたんじゃない、あんたに、ピンハネばれたってわかって…ハネた分全部、おろして来たんだよ!」


それを聞いて直は驚いた。熊谷も驚いているのかもしれない、返事はなかった。




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