遠距離恋愛(完結)
<性奴隷・奈緒>
3
次の日の朝…
純弥が目を覚ますと、メールが届いていた。
奈緒からだ。
(おっはよう!純弥さんはどこに住んでるんですかぁ?)
眠い目を擦りながら、気のない返事を返す。
(大阪)
すると、奈緒からすぐに返事が返ってくる。
(大阪ですか?私は関西弁が好きやねん!笑)
覚えたてのような関西弁のメールを見て、クスッと笑う。
(関東の人は関西弁を使わんといて!上手く発音出来ないくせに!笑)
そんなメールを見た奈緒は意地になって、関西弁でメールを送ってくる。
(何を言うてまんねん!関西弁の発音は最高に上手く言えまっせ!笑)
のちに知ったが…
奈緒がテレビを見て覚えたらしい。
こんな関西弁を使う人はあまりいないので、冗談ぽく注意する。
(そんな関西弁は誰も使わへんで?アホちゃうか?)
(そうなの?ごめんなさい…)
素直に謝られると、何か悪い事をした気がしてくる。
(ごめん…怒ってないよ?奈緒ちゃんが関西弁を本当に上手く言えるんやったら…
今日の夜に電話で話してみる?)
(うん[ハート])
初めは奈緒の事を、お笑いの好きな変な子だと正直思っていた。
しかし純弥は、この(うん!と[ハート])の文字に心が揺れた。
男は素直で女の子らしい言葉使いの女に弱いのだろう。
「奈緒ちゃんって可愛いかも…」
そう呟いて、携帯を眺めながら笑みがこぼれてくる。
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