遠距離恋愛(完結)
<性奴隷・奈緒>
2
ある日…
純弥は男数人で集まって、ゲリラメールを行っていた。
ゲリラメールとは、Eメールではなく、相手の電話番号を適当に押して、(友達になろ?19歳の男だよ?)等と、直接携帯に送りつける出会いの手段である。
今はパケット使い放題があり、コミュニティサイトや、チャットなどが普及しているため、相手にされないだろうが…
この頃は、結構返信率が高かったのである。
純弥の携帯が鳴る。
男達が盛り上がり、一斉に純弥の顔を見つめる。
(俺も男だよ?ごめん!)
「男やった…」
「何やねん…期待させんなよ…」
男達は、ため息を漏らす。
また携帯が鳴る。
(彼氏がいるからこういうメールは困るんだけど…)
こんな内容のメールが数件入ってくる。
中には、普通におばさんから電話がかかってくる事もある。
「今日もろくなメールが来ないな…?もう帰ろっか?」
こうして友達たちと解散して、純弥は家に帰る事にした。
家で寝ようとしたその時…
(いいよぉ!私は奈緒!15歳の高1だよ!そちらは何ていう名前ですか?)
純弥は、期待を胸に膨らませて、名前を名乗って住んでる場所を聞く。
近くに住んでいれば、会いに行くつもりだからだ。
しかし…
奈緒の返事は、東京。
大阪に住んでいる純弥が会える距離ではなかった。
がっくりと肩を落とした純弥は、会う事の出来ない女の子とメールをしても、電話代の無駄遣いになるので、返事を返さずに寝る事にした。
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