遠距離恋愛(完結)
<性奴隷・奈緒>
10
純弥が奈緒の顔を覗き込むと、奈緒が純弥の首に手を回して…
「キス…してほしいな…」
視線を落として唇をねだってくる奈緒の表情を可愛いと思いながら唇を重ねる。
「奈緒…?布団に入ろ…?」
奈緒はしばらく戸惑う表情を見せたが、覚悟を決めて小さく頷いた。
布団に入った二人は…
抱き合って、お互いを求め合うように何度も唇が交わり合う。
耳にキスすると、奈緒はビクッと体を震わせる。
「んっ…耳は…弱い…んだ…っ…んっ…」
眉間を寄せて、純弥の舌の動きに素直に反応する奈緒。
そのまま、純弥は首筋に舌を這わせて…
制服のブレザーのボタンを外して、ブラウス越しの胸に軽く触れると奈緒の体が小刻みに震えだす。
「んっ…あっ…や…だ…」
両手で力なく純弥の手を握る。
あまりの緊張ぶりの奈緒に耳元で囁く。
「奈緒って…初めて…?」
純弥の目をチラッと見てから、純弥に背を向ける。
「違うよ…前の彼氏が初めてだったから…」
「じゃあ…怖いとか?体が震えてるけど…」
「ううん…大丈夫…」
奈緒は純弥の方を向いてニコッと笑う。
見るからに無理して作った笑顔に戸惑う純弥。
「そっか…」
奈緒の表情を気にしながら、ブラウス越しに胸を撫で回す。
「あっ…んっ…んっ…あんっ…」
純弥の愛撫に反応して、目を閉じて俯き気味に小さな喘ぎ声を漏らし始めた。
布団を捲り上げて…純弥の指がブラウスのボタンをゆっくり外し始める。
奈緒の柔肌と白いブラジャーが純弥の目に晒されていくのを、奈緒は唇を噛み締めて、沸き上がる羞恥心に耐えていた。
全部のボタンが外れた所で、奈緒が純弥の手を振り払って、うつ伏せになり、枕に顔を埋めて嗚咽を上げて泣き始めた。
「純…弥くん…ごめん…本当は怖いんだ……好きだから…会うって決めた時から…こうなりたいって思ってたのに…ごめん…」
この脅え方は、処女の羞恥心とは違う。
過去に何かあった脅え方である事に、純弥が奈緒の頭を撫でながら質問する。
「前の彼と何があったん?」
「奈緒ね…」
愛する純弥に過去の話をしていいものなのか…
しばらく迷ったが、過去の経験を思い出して、重そうに口を開いた。
「性奴隷のような扱いを受けていたんだ…」
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