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韓流映画撮影風景 完結
映画の依頼


ある朝…


ユイファは、芸能事務所の社長に呼び出されていた。


「おはようございます!」


元気よく入ってくるユイファに対して、意味あり気な表情で社長が見つめていた。


「あの…何か…?」


社長が言いにくそうに、重い口を開く。



「今のままでは、お前はこの厳しい芸能界では、残っていけないと思う…」



「そ…そんな…」



ユイファは、顔がみるみるうちに青ざめていく。



「あ…あの…クビですか…?」



「いや…そうではない!映画の主役の仕事なんだが…濡れ場があるんだ。挑戦してみないか?」


「えっ!?」



ユイファは清純派で売っていたため、水着の仕事すらしていなかったので、戸惑った表情で目の視線が定まらないでいた。



ユイファは16歳の頃は、現役高校生タレントとして、CMやドラマにどんどん出演していて知名度は抜群だった。


しかし…


4年の月日が経ち、20歳になったユイファは、下からの突き上げをくらって仕事が激減していた。



そんな矢先のベットシーンの初挑戦の話だった。


「あの…ベットシーンってのは、どこまで脱ぐのでしょうか…?」

下着姿くらいなら、女優として、我慢しようと思っていたのだが、社長の話では露出は胸までカメラに晒して、絡みのシーンもベットの上で演技をするというものだった。


本当に抱かれるわけではない。


ベット上で布団の中に入って、抱かれているような芝居をすればいい。


そう社長から何度も説明を受けたが、ユイファは頭を縦に振る事が出来なかった。



「少し…考えさせてください…」


俯いたまま、力なく答えて部屋を出ようとする。



「出るか出ないかは、自由だが、昔からお前の言ってた有名な女優になりたいって夢のチャンスじゃないのか?」


社長は静かに説得してくるが、ユイファはベットシーンの事で頭がいっぱいになっていた。



「失礼します…」



「しっかり考えておいてくれよ?お前がしないなら、うちの事務所の若い奴に主役を任せるからな!」



この時、ユイファの心に火がついた。



主役をまた若い子に取られるわけにはいかない。


(私は死んだお母さんに女優でやっていくって約束したんだ!負けてられない!)



「私…その仕事受けます!」


そう言い残して事務所を後にした。

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あきゅろす。
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