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True Love
梨依のファーストキス


カレーが出来上がって…


梨依は鞄を持って帰ろうとした。

「伸二先輩!料理が出来上がったから帰りますね?」


「もしよかったら一緒に食べていかない?」

「え…でも…」


梨依も伸二と一緒にいたかったが、夜遅くなると母親に叱られるので迷った。


「友達の家でご飯を食べて帰るって電話しておいたらどう?」


「あっ!はいっ!そうします!」


携帯を取り出して家に電話する梨依。


二人で楽しく夕飯を済ませてくつろいでいると…


向き合って座っていたソファを伸二が立ち上がって、梨依の隣に座ると、さりげなく肩に手を回す。


「あっ…伸二…先輩…」

体をすくめて固まる梨依の顔を覗き込む。



「梨依ちゃん…好きだよ…」


顔を真っ赤にしたまま俯いてしまった梨依も絞りだすような小さな声で返事する。


「私も…伸二先輩が…好きです…」


「梨依ちゃん…キス…しよ?」


「はぃ…」


梨依にとっては初めてのキスで、目を固く閉じたまま心臓の音が聞こえそうなくらい緊張していた。


伸二は梨依の頭を抱え込むようにして、遊び慣れた伸二は何度も唇を重ねる。


チュッ♪
チュッ♪

と唇が重なる度に、

梨依は
(先輩…大好き…)と


心で叫んでいた。




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