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スタリオ
☆☆
「かわいいなー、リオンは」
「かわいいって言うな」
「リオンがかわいいから仕方ないだろ?」
「…ふん」
「明日も、頑張って俺を起こしてくれよ?」
「…ああ」

いつか、こいつの妹よりも効果的な起こし方を発見してやる。
そんなこと思う僕は、やはりこいつを起こすことを楽しんでいるのだろう。

「あんたたち、いい加減起きなさいよ!」
バタンと勢いよく扉が開き、ルーティが入ってきた。
「………朝からいちゃつくのは勝手だけど、早く集まってくれないかなー?」
スタンと話していて、腕をほどいてもらうのを忘れていた。
どう頑張っても言い訳できない状態を見られてしまった。
「すぐ行くから出てけ!」
「はいはいはい」
ルーティはニヤニヤと笑いながら出て行った。
…あとでからかわれるな、これは。

「ほら、早く放せ!」
「ちぇー」
スタンの温もりが離れてしまったのは少し淋しかったが、そうは言ってられない。

着替えながら僕は考える。

明日はどうやって起こしてやろう。
たまには、僕からキスとかしてやったら、こいつはどんな反応を見せてくれるのだろう。
…楽しみだ、な。

END


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