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スタリオ
☆☆
とんでもない勘違いをしながら、リオンの頭を撫でるスタン。
「だから、ちがうと言っているだろう!僕はメイドに特別な好意を抱いたりはしない!」
「そうだ、ちょっと待ってろリオン!」
そう言ってスタンはどこかへ走って行った。
ようやく戻ってきた平穏に、リオンはホッと息をつく。
それも束の間。
また慌ただしく聞こえてきた足音に振り向けば。
「ほらリオン!」



スタンはどこで入手したのか、ヒューゴ邸のメイド服を着ている。髪はツインテールで。
頭が真っ白になるとは、こんなことか。
遠くなる意識の中でリオンは理解した。
「メイドさんだぞー」
「阿呆か!僕はもう行くぞ」
「あ、リオンー?」
呼びとめる声を無視し、宿屋の部屋に向かう。
ただ、ちょっと可愛かったな、と思いながら。



END

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