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スタリオ
閑話休題

「へぇ〜!俺とルーティの息子が、エルレインとかいう神を倒して歴史改変を防いだんだー!さっすが俺の息子!」
あれから僕は、積もる話を片っ端から話してて、今に至るわけだ。
「じゃあ、俺の夢に出てきた、骨被った子って、リオンだったんだ」
「ああ。ジューダスと呼ばれていたがな」
「あんたそれって裏切者って意味じゃない。誰がつけたの?」
「お前らの息子だ」
「うわ、それ絶対スタン似よ。産むの嫌になっちゃうわー」
「ええー!?」
「冗談よ。あたしは、どんな子でも大切に育てるわよ」
「ルーティは優しいね」
「そんなことないわ」
「いや、姉さんは優しい母親だったぞ」
「それより、姉さんって呼ぶのやめてよ。違和感があるの」
「…わかった。ルーティ」
「そうそう、それでいいの!姉さんって言うあんたも可愛いけどね」
「ところでスタン」
「何?」
「僕とルーティ、どっちを愛してるんだ?」
「…え?」
「僕は、お前ともう一度やり直したくてここに来たんだ。はっきり言ってくれないと困る」
「あ、あたしもそれ聞いときたいわ」

「………………………えっと、あの……リオン」
「あら」
「ごめん、ルーティ。俺、やっぱりリオンのこと、心の奥でずっと愛してたんだ。本当にごめん」
「わかってたわよ、そんなの。あんたわかりやすいし。あたしは、スタンとの子供産めるだけで充分よ。やっと愛しい人が帰ってきたんだもの。スタンにもリオンにも、幸せになってほしいの」
「ルーティ、ありがとう」
「姉さん…」
「ルーティだってば。…こほん、今度こそ幸せにならないと、3往復ビンタだからね!」
「ああ。約束する」

「リオン、愛してるよ」
「…うん、僕もだよ、スタン」


END

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