[携帯モード] [URL送信]

スタリオ
すうぃーとぼーい・1

「リオン、実は甘いもの好きだろ!」

リオンの耳元で何を言うのかと思いきや。
その言葉に、リオンは真っ赤になって反論する。
「ちが…っ僕は甘いものなんかっ」
「リオン、今つけてる称号は?」
「……!す、スウィートボーイ…」
「ほら、わかりやすい」
そう言ってスタンはリオンの頭を、ぽんぽんと軽く叩く。
「これは、僕の意志ではなく、ムリヤリつけさせられたんだ」
どういう言い訳だ。
すると、それまでニヤニヤしていたスタンが急に真剣な顔になった。
「なぁリオン。誰にも言わないからさ、俺には嘘つかないで、な?」
スタンの真剣な顔に弱いリオンは、胸を締め付けられたような表情になり、こくんと頷いた。
「そ、そうだ…。僕は、甘いものが……好きなんだ」
だんだんと小さくなる声。
スタンは、しっかりと聞いて、嬉しそうに微笑む。
「じゃあ、プリンでも食べに行こう?」
スタンの提案に、リオンは珍しく笑みを見せ、返事のかわりにスタンの手を握った。





[次#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!