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スタリオ


今日はグレバムから神の眼を奪い返せたお祝いで宴会が開かれていた。
俺、スタン・エルロンも、その宴会に参加し、ご馳走を食べてたんだけど…。

「みんなシケてるわねーっ!ほら、飲みなさいよ!」

未成年のくせに酒を飲んだルーティが喚いている。
「フン、品のない女だ。少しはフィリアやマリアンを見習って…」
俺の隣でぼやいてるのは、恋人のリオン。
「聞こえてるのよクソガキー!もう怒った!」
そう言ったルーティは、リオンの口に無理矢理酒の瓶を当て、そのまま上を向かせ一気に飲ませた。
「〜〜〜〜っ!げほっ、ごほっ!」
やはり一気飲みはきついのか、リオンはむせて涙目になって咳き込んでる。
見かねた俺は、ルーティを止めにかかった。
「ルーティ、落ち着いて。リオンが可哀想だろ?」
「何よー!あたしよりこのちびっこの味方になるっての?」
ダメだ、俺には酔っぱらいに勝てる頭脳なんてないんだ。
「こらルーティ、そろそろ休め。顔が真っ赤だぞ?」
救世主マリーさん。
マリーさんはルーティを座らせて水を飲ませる。
だんだんと、顔の色が元に戻ってきてる。酔いが冷めたんだ。
これでひとまず安心…と思ったら、後ろから声をかけられた。
「スタン…」
リオンが俺の腕を掴んで上目遣いで見つめてくる。
「何?リオン、具合悪くなった?」
「好き……」
腕を掴んでいた手を放し、俺の頬を覆い、リオンは背伸びして俺に口付けた。


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あきゅろす。
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