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スタリオ
☆☆
我ながらすごいこと訊いちゃったわ。
案の定エミリオは更に頬を赤らめてる。
「マリアン!そんなこと訊かないでくれ!」
「そう言うってことは、図星なのね!」
エミリオは、うぅ…と言って、俯いた。
「ごめんなさい、からかいすぎたわ」
私は、エミリオのさらさらの髪を撫でた。
「子ども扱いしないでよ!じゃあ、僕は今から城に行かなくちゃいけないから!」
走り去るエミリオの背中を見送る。

可愛いエミリオ、どうか、幸せになって。
あなたの母親に似ている私は、あなたの弱点になりかねない。
だから、私のことなんて忘れてちょうだい。
あなたは、あなたと、愛しい人のことだけ考えていて。
これ以上、一人で抱え込まないで。
あなたを理解してくれる人が現れたんだから。

「エミリオ…幸せになってね」

END

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あきゅろす。
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