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スタリオ

こんにちは、マリアン・フュステルです。
先日、神の眼を取り戻す指命を終え、リオン様……エミリオが帰ってきました。
今は、ティータイムを楽しんでいます。

「…それで、そのスタンが、僕を友達だって言うんだ。変な奴だろう?」
「あら、そのわりに嬉しそうね、エミリオ」
こんな生き生きとした表情、久しぶり。
さっきからエミリオが話している「スタン・エルロン」が、彼を変えたのかしら。
「……ねえマリアン」
「なあに?」
「スタンが…僕のことを好きだって言ってきたんだ。それで、キ、キスとか…されたんだけど……」
まあ、BLねっ。
「それからずっとスタンが気になって、目が合ったり、名前を呼ばれたりすると胸がドキドキするんだ。……これってやっぱり、恋…なのかな」
あのエミリオをおとすなんて…スタンさんって、なかなかやるわね。聞いている限りただのバカなんだけど。
「そうね…それは恋よ!エミリオ、ちゃんとスタンさんに好きって言った?」
そう言ったら、エミリオは真っ赤になって手をぶんぶんと振った。
「言えないよ!恥ずかしいし……」
すごーい、エミリオ、恋する乙女のよう。
頬を染めて、せつなげな顔をしてる。正直可愛い。
「でも、スタンさんはエミリオに好きって言ってくれたんでしょう?だったら、ちゃんと言わなきゃ」
「でも、スタンはリーネに帰ったから、もう会えないかもしれない」
「あらあら、遠いわね。でも、本当にあなたが好きなら訪ねてくるかもしれないわ」
「そんなわけないよ。いくらなんでも…」
「じゃあ、手紙?」
「と言うか!僕は絶対あいつに好きなんて言わない!」
んー…ダメだったか。エミリオも強情ねー。
「エミリオが好きだって言ってなくても、恋人なの?」
「まあ、一応…。特別に許可してやった」
この言い方…俗に言うツンデレというやつかしら。
「偉そうねー。そんなに強がってても、セックスのときは受け側なんでしょ」


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