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短編+リク(00)
【或る一日1】アレ×子ニル
※子ニール+T期設定(アレロク)




ある朝
目が覚めたら


「なんじゃこりゃーっ!」



ロックオンの身体が小さくなってました


***



「ど、どうしよう」

とにかく誰かに助けを求めないと!
刹那…いや、駄目だ!
子供に子供の面倒を見させるなんて!
ティエリアは…、はは…殺されるかも

やっぱりこういう時は!



ロックオンはなんとか手を伸ばしてカードキーで部屋から外へ出る

目的の人物は隣の部屋だ

カツカツとドアを叩くと少しの間をおいて開いた
「はい?」
現れたのは救いの人物
「アレルヤ!」
「…あれ?」
ぼーっと誰もいない廊下を見てアレルヤは首を傾げた
「…下だ」
「下?」

言われるままに足元を見てギシリと固まった
「子供!?」
「アレルヤ…おれ」
ロックオンはアレルヤが自分のことをわかるかどうかが心配だった
ドキドキアレルヤを見つめる
すると目を丸くしてアレルヤが叫んだ
「ロックオン!?」
ぱあっとロックオンは笑顔になった
「「そ」…の、隠し子っ?「ふざけんなっ!」痛っ!」


ロックオンは思い切りアレルヤの脛を蹴り上げた


***


結局アレルヤに抱っこされてロックオンは皆の前に晒されることになった
散々『可愛いーっ!』と女性陣に撫で回され、クルーには同情され…今はマイスターだけで今後の作戦会議中だ

「俺より…小さいな」
「なー」
ロックオンもまさか刹那を見上げる日が来るとは思わなかった
貴重な経験だ
『いや、セツナの成長期が来たらまた見上げる日が来るかもなあ』とぼーっと考えていると、大きな溜息が聞こえた
「まったく」
「ティエリア」
ロックオンはドキリとした
ビクビクとティエリアの言葉を待つ
「ガンダムに乗ることすら出来ないマイスターなんて、ここでは無用の存在だ」
「ティエリア!」
「…」
ティエリアの言葉はいつものロックオンなら笑って流す程度だが、何故だかグサリと突き刺さった
じわじわと熱い何かが滲んでくる
しゅんと俯くと足元に涙が一粒零れ落ちた
「う」
「「「う?」」」
「うぇ…っ」
「「「!?」」」
聞えた嗚咽に全員目を見張る
「ロックオン!な、泣かないでっ」
アレルヤが慌ててロックオンを抱き上げて宥めるが逆効果で

「ふぁ…ぅああんっ」

「ロックオン!」
「うぁぁあんっ!」
アレルヤはビシリと固まっているティエリアを揺する
「ティエリア!」
「!」
はっとティエリアは我に返った
「ロックオンに謝って!」
ずいっとティエリアの前に泣きじゃくるロックオンを差し出す
「てぃえりあ、おれっ、やくたたずっ、ごめっ…なさっ」
「うっ」
アレルヤと刹那の二人からは『子供を泣かせて、大人気ない』という視線を感じる
「す、すみませんでしたっ!」
半ばヤケにティエリアは頭を下げた
そしてそのまま部屋を飛び出して行った


「ほーら、ロックオン?泣かないで?男の子なんだからね?」
「ひっく…ひっく」
「良い子だね」
涙を拭いてあげているアレルヤを見ながら刹那がぼそっと言った
「…中身は大人のままだったんじゃないのか?」
「たぶん情緒なんかは小さいままなんじゃないかな?感情の起伏が激しいみたいだし」

その時ドアが開いて再びティエリアが凄い勢いで入ってきた
「ロックオン、これをあげます!」
「?」
ティエリアから差し出されたのは見るからに甘そうなプリンだった
「良かったね!ロックオン」
ロックオンはティエリアからプリンを受け取ると満面の笑みを浮かべた
「ティエリア、ありがとなっ」
「べ、別にっ」
かあっと赤くなったティエリアを見て、アレルヤと刹那は溜息をついた



***



「美味しい?」
「ん!」
「落ち着いた?」
「ん!」
ロックオンはアレルヤの部屋に戻って御機嫌でプリンを食べていた
「付いてるよ」
「んんっ」
指で頬を擦るとむずがるロックオンに、アレルヤは内心叫んでいた
(かっ、可愛いーっ!育てたいっ!)
ハレルヤが起きていたら突っ込みを入れたところだろう


「あれるやぁ」
「どうしました?」
「眠い…」
アレルヤは微笑んでロックオンを抱き上げて彼の部屋に送ろうとすると、ロックオンはアレルヤを大きな目で見つめた
「俺、中身はいつものままなんだぞ?」
「え?」
ロックオンはニヤリと笑うとアレルヤの唇にチュッと口付けた
呆然とするアレルヤにロックオンはしがみつく

「子供の俺と…ヤってみたくないか?」






次の日、いつもの姿に戻ったロックオンは腰を擦りながら…アレルヤと一言も口を聞かなかった

「ロックオンが誘ったのにっ」
「限度があるわっ」






END



-------

子ニール見たら書きたくて堪らなくなったので(笑)

エロも入るつもりだったのですが…(汗)




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