短編+リク(00)
淫魔ネタ2(ハプニル)*
今日も朝から俺はキッチンのテーブルに上半身を預けていた。
「んんっ」
舌が口の中に入り込んできて、身体が震えた。
ハレルヤ様の唾液が媚薬となって身体中を駆け巡る。
「ひぁ」
ビクリと白濁の蜜が零れ落ちたのが自分でもわかった。
堪えることなんて出来ない、無理矢理与えられる射精感にくらくらする。
「勿体ないね」
俺の下半身にしがみついていたアレルヤ様が、性器ごと蜜を舐めた。
ドクンと心臓が脈打つ。
俺自身の割れ目から、じわじわとアレルヤ様の媚薬が滲んできた。
快感に狂ってしまいそうだ。
「んうっ」
上からハレルヤ様、下からアレルヤ様に蕩かされて、俺は涙を零す。
いつも頭の中が真っ白になって、何がなんだかわからなくなる。
自分が今どんな状況で、何をしているのかも。
されているのかも。
「あ、」
ただの食事としての存在でも。
俺なんかを選んでくれただけで嬉しい。
それなのに。
「………っ」
何故だか最近胸が痛いんだ。
「……ニール?」
「どうした?」
「なんでも…っ、ありません」
餌って、いつまでご主人様達を満足させられるのかな。
飽きられたら、捨てられちゃうのかな。
「ああ……っ!」
ぐずぐずになった身体を啜られて、俺は何度も蜜を噴出す。
「あ、あ、あ」
じゅるじゅるという音が二か所から聞こえて、俺は熱い息を吐いた。
***
「これ」
「…………」
目の前に白くてふわふわしてて、真っ赤なイチゴが乗ったケーキが置かれた。
甘いにおいがする。
「お土産」
出掛けていたご主人様達がお土産を買ってきてくれた。
食事以外で、少しでも自分のことを考えてくれたのかと思うと嬉しい。
「あ、有り難うございます」
ぼーっとケーキを見つめていると、ハレルヤ様がイラッとしたように言った。
「食え」
「あ、は、はいっ」
貰ったら直ぐに食べなきゃ失礼かもしれない。
俺は慌ててケーキを手で掴んだ。
「「あ、」」
「え?」
「「別に」」
俺はこの時ケーキはフォークで食べることを知らなかった。
生まれてから、数回食べたことがあるだけだったから。
パクリと食べると、想像より甘いクリームの味が広がる。
こんな美味しいケーキ、今まで食べたことなかった。
昔、鎖で繋がれて道を引き摺られながら見たキラキラしたケーキやお菓子。
それが今、手の中にある。
ポタリ、と涙が一粒床に零れ落ちた。
「美味しくなかった?」
「いえ……っ」
美味しくて、甘くて。
幸せですと言いたかったのに。
俺よりも幸せそうなご主人様達を見たら、勘違いしてしまいそうで。
胸が詰まって言葉にならなかった。
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泣き出すニールに内心動揺なハプ双子(笑)
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