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短編+リク(00)
【発情期3*】のちこ様・10万打キリリク


一ヶ月に一度位の割合で、兄さんには『発情期』がやってくる。

それは女性の生理みたいなもので、予測出来ずいつも突然やってくる。





***



双子の兄はハッキリ言って俺とは全く違う人種だ。
容姿はそっくりな分、何だかいつも『有り得ない自分の姿』を見ている感じがして不可解なときがある。
大体、俺には『発情期』はない。


何を言いたいかというと。


「……なーにやってるのかな、兄さん」
俺は呆れていたのだ。
目の前の自分の片割れに。


「ひゃ……っ、ぁライル」


俺は自室のドアに寄り掛かって腕を組みながら、兄の痴態を眺めた。
そう、ここは俺の自室で兄の部屋ではない。
それなのに、事もあろうか兄さんは人のベッドの上でビクビクと身体を震わせていたのだ。
「と、まんないっ」
ピュクピュクと白濁の液がシーツと兄さんの手を濡らしている。


「それ……クリーニングに出してって頼んだスーツだよね」
「ふぁ……あ」
「聞いてる?」
「あぁん……また、イキそっ」
「…………」


俺は深い溜息を吐く。
これは完璧に『発情期』だ。
「これ、らいるの、匂いっ、する」
兄さんは頬を赤く染めて言った。
「着て、みたかったんだ」
「………っ」
「ライル、に……なってみたくて」
そう言うと兄さんはまたピュクリと性器から蜜を零す。
「ああん」
俺の香水と兄さんの精液の匂いが濃密に混じった。
思わずグラリ、と眩暈がする。
余りに可愛くて官能的で、警笛のようなものが頭の中に鳴り響いた。
「それで?」
「え?」
「スーツがあれば俺はいらないかな?」
「!!」
「どうぞ、続けて?俺は風呂に……」
「やぁっ」
わざと意地悪なことを言うと兄さんは瞳を潤ませて抱き着いてきた。
……このスーツにも精液付いたけど。
「ライル……んんっ」
「………」
立ち尽くす俺の唇におずおずと自分の唇を重ねる。
中々口を開けない俺の下唇を、甘噛みしてはペロペロ舐めた。
まるで猫か犬みたいだな。
俺は思わず笑ってしまった。
「んんうっ」
その瞬間、兄さんの舌が入り込んでくる。
「んんんっ」
俺は思い切り兄さんの舌を吸い上げた。
それだけで兄さんの身体が震える。
だらしなく開いたままの下着は、見なくても濡れていることがわかった。
兄さんは俺の腰に自分の濡れた下肢を擦り付ける。
「だーめ」
俺は咎めるように兄さん自身の根元を強く握り締めた。
「ひ……あっ」
ガクンとのけ反る身体を壁で受け止めながら、俺はネクタイを片手で抜き取る。
そして、朦朧としている兄さんの根元を縛った。
「やあぁっ!」
見開かれた兄さんの目から涙が零れ落ちる。
俺はその涙を吸い上げると、優しく兄さんの髪を梳いた。
「少しは我慢しなきゃ」
既に赤黒く腫れている兄さんの性器には触れずに、俺はトロトロに溶けている蕾へと猛った自身を埋め込んだ。
「ああぁんっ!ライルっ!」
「………っ」
「おかしく、なっちゃうっ!」
グズグズと泣く兄さんに俺は笑う。


(もう、おかしくなってるんだよ)


兄さんの中は、狭くて熱くて。
俺は直ぐに持っていかれそうになる。
「なか……だしてっ」
キュウキュウと締め付けられて、搾り取られるような感覚に目の前がチカチカし始めた。
「らいるの熱いの……ほし…っ」
蕩けた顔は妖艶でいやらしい。
俺もこんな顔をしているのだろうか。

「…………んぁああっ!」

ネクタイを解くと兄さんの身体が床に崩れ落ちた。
塞がれていた自身からはトロトロと蜜が零れる。
「兄さ、ん…っ」
「あ、あ、……」
床に倒れた兄さんの身体に覆い被さったまま、俺は激しく腰を打ち込んだ。
その度に兄さんの性器から蜜が散る。


「らいる……すきっ、すき…」


よがり泣きながら必死に抱き着いてくる兄さんを、俺は深い快楽へと導いた。
結局、敵わないのだ。


(愛してるから、仕方ないか)


きっと、来月もまたこうして兄さんの虜になっているのだろう。











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のちこ様>>>
この度はキリリク有り難うございました(≧∀≦*)
大変お待たせ致しましたっ(汗)
少しでも楽しんでいただければ幸いです!
ニール発情期は書いていて楽しいです!
比較的エロ度も高いですし(当社比)
このあと、スーツ二着をどうしたかが大いに気になります(笑)
しかし、着衣Hは萌えます〜っ(*´∀`*)
素敵なリクエストを有り難うございました。




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