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短編+リク(00)
10000キリリク・楓様『甘々バカップルアレニル裏』*
目の前には甘い甘いピンク色の生クリーム




ニールは満面の笑みを浮かべて、差し出されたケーキを受け取った。
「悪いな、アレルヤ」
「いえ、喜んでもらえて良かったです」
たまたま通り掛かったケーキ屋に、ニールが好きそうな新作ケーキがあったのだ。
アレルヤはそれを手土産にニールの元を訪れた。
ピンク色のイチゴのケーキにはホワイトチョコの星が乗っている。白とピンクが層になっていて、見た目でも楽しめる。
ニールは暫く眺めていたが、ゆっくりとケーキを一口口へと運んだ。
「…っ」
そしてすぐに満面の笑みを浮かべた。
「美味いっ!」
ハートを飛ばしながらパクパクと食べているニールに、アレルヤも笑顔になった。
「まだ他にもあるから、慌てないで食べてください」
「俺を太らす気かよ」
そう言いながらもニールは満更ではない感じだ。
二、三個は食べるのではないかと思って数種類買ってきて良かった。
アレルヤはほっと胸を撫で下ろす。


「あ、ロックオン」


急にスッと視界に入ってきた指に、ニールは咄嗟に固まる。
するとアレルヤは笑ってニールの口元に触れた。
「クリーム、付いてたから」
「あ、サンキュ」
アレルヤはその指を舐めると言った。
「甘いね」
「…天然タラシめ」
「?」
顔を赤くしてニールは毒づくとまたケーキを食べ始めた。




口元を緩めて黙々食べているニールを観察しながら、アレルヤはふと思い出す。
「ねえ、ロックオン」
「んー?」
「美味しいですか?」
ニールは眉を潜めた。さっきから散々言っているはずだ。
「美味いぜ?」
「そう、それなら」
アレルヤはにっこり笑って言った。

「気持ち良い?」

「はあっ?」
ニールはビックリして咥えていたフォークを離した。
するとアレルヤは説明をし始めた。
「美味しいものを食べている時のα派と、セックスで感じている時のα派は同じなんだそうです」
そのトリビア(?)にニールは絶句する。
「…っ」
「どうですか?」
そんなことを言われると食べ辛い。ニールは溜息を吐いてアレルヤを睨む。
「お前…結構エゲツないこと言うな」
「そうかな?」
「自覚無しかよ…」
仕方なくニールはケーキを一口食べる。
さっきから何度も食べている。
口の中に広がるイチゴとホワイトチョコの甘酸っぱい味。
それはすぐに溶けてなくなった。
「…っ」
でもその甘みはじんわりと身体に染み込んで。
ドクリと心臓が跳ねた。

「ロックオン…」

とろんとした表情を浮かべたニールにアレルヤは欲情を覚えた。

「アレ、ルヤ…」
「なんですか」
「気持ち…い…」
アレルヤはクスリと笑う。
「ケーキ食べているだけなのに、感じたの?ロックオン」
アレルヤは生クリームを指で救うと、ニールの口元へと持っていく。
ニールは誘われるままにアレルヤの指に舌を伸ばした。
「…んっ」
ペロリ、と舐めるとまた甘みが染み渡る。
さっきより身体が疼いた。
ニールは夢中でアレルヤの指を咥えて、舐めた。
「…っ」
そんなニールの醜態にアレルヤは息を飲む。
「アレルヤ…甘、い」
「ロックオン…っ」


そのままアレルヤはニールをベッドへと押し倒した。
カランと床にフォークが落ちた。




***




ちゅ、ちゅ、と部屋にリップ音が響く。
「んん、んっ」
唇を軽く噛むとニールの身体が震えた。
「ロックオン、甘い…」
「あ…んん」
アレルヤは夢中でニールの口内を吸い上げる。
「んうっ」
ニールは吐息を吐くとアレルヤを見てニヤリと笑った。
「美味いか?」
アレルヤはその言葉に目元を赤く染めてはにかむ。
「はい」
「じゃあもっと味わえよ」
ニールは片手をアレルヤの首に回しながら、もう片手で自分のシャツの釦を外す。
アレルヤは引きつけられるようにニールの胸元に唇を寄せた。
「ん…っ」
つん、と立ち上がったピンク色の突起を食むとニールの口から甘い声が漏れる。
「あぁ…んんっ」
「ロックオン…」
吸い上げるとそれだけで下肢を膨らませる。
「ああ…っ」
しつこく弄っているとニールの目が潤んできた。
「アレルヤ…っ」
「なに?ロックオン」
ニールはアレルヤの腰に自分の腰を擦り付けた。
「…こっちも、」
「ロックオン…」
アレルヤはニールのズボンを一気に下着ごと降ろした。
すると緩く勃ち上がったニールの下肢が濡れていた。
「もう…濡れてるね」
アレルヤは微笑むとニールの下肢を突然握った。
「ひぁっ」
ビクビクと白濁が飛び散る。
何度も何度も上下に擦るとニールは身体を捩る。
「あ、あ、あぁんっ」
「可愛い…」
「あ、あ、あ、」
ニールはアレルヤの手を掴んだ。
「も…イッ…ちゃっ」
「イッて、ロックオン」
「うう…っ」
ぐちゅぐちゅと音がする。ニールは激しい射精感に涙を零した。
「や…っ、アレ…ルヤッ」
「ロックオン?」
「一緒、に」
アレルヤは目を見開いた。そして微笑してニールに口付ける。
「うん…一緒に」
アレルヤはニールの下肢から手を離して、腰を進めた。
「ロックオン…」
「あ…」
そしてゆっくりとニールに自身を沈めていく。
「…っ」
「あぁぁっ、んんっ」
アレルヤが奥まで入り込んでくる感覚にニールは頭が真っ白になった。
「アレ、ルヤ…っ、」
「うん」
アレルヤはニールの足を抱えると、激しくその身体を突き上げる。
ニールはただ快感に身を委ねるだけだった。
「ああぁんっ」
ポタポタと腹に雫が飛ぶ。
すでに限界が近かったニールは中を痙攣させてアレルヤを締め付けた。
「ロックオン…っ」
「ひぁぁっ…出、る…っ」
ニールはアレルヤに訴えた。
「イッ…ちゃうっ」
「うん、一緒に…っ」
アレルヤは思い切りニールの再奥を擦った。ニールは言葉にならない悲鳴をあげた。
「…ぁっ」
ビュクリ、と大量の精液を吹き上げるとアレルヤも我慢出来ずに顔を歪めた。
「…っ」
ほぼ同時にアレルヤもニールの中に精液を注ぐ。
「あ…」
ニールはビクビクと震えてアレルヤを受け止めながら、意識を手放した。





***



アレルヤはテーブルの上を片付けながらベッドを見た。
ベッドの上ではニールが熟睡している。
夢でもケーキを食べているのだろうか。たまにムニムニ何か言っている。
(可愛い…)
ほわーんとした気持ちになってアレルヤは残りのケーキを冷蔵庫に閉まった。


(続きはまた明日、ね)




ケーキはまだまだ残っている。









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楓様>>>
な、なんかこんな感じになってすいません(汗)
甘々っていうか、違った意味で甘いものになってしまいました;
少しでも楽しんでいただければ嬉しいです!

リクエスト有り難うございました(^O^)




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あきゅろす。
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