夏ホラー2007作品集 choco「そしてまた怪談が生まれる」 ◆choco「そしてまた怪談が生まれる」 ◆あらすじ 幽霊である彼女は、夏になると毎晩のように町を徘徊し、人間達が話す怪談話を聞いて回っている。 彼女がどうしても聞きたいと願う怪談とは。 ◆キーワード・カテゴリ メタホラー 怪談 ◆文字数 5260文字 ◆出だし150文字 ――そしたらさ、そのタクシーの運転手がこう言ったんだよ。「ああ、あの家の方は赤い目をしているからねえ、って」――語りを終えた男は音をたてることなく最後の蝋燭を消し、そして部屋は何も見えなくなった。今までやたらと大袈裟に騒いでいた女が、ひときわ大きな悲鳴をあげた。 ◆読者様へメッセージ 幽霊というモチーフを使いながら人間そのものの怖さを出せないかと思って書いてみました しかしそんな理想に叶うだけの力も持ち合わせておらず、多分メタでもホラーでもなくなってる気がします ただそれなりに全力で書いたので、とりあえず目を通してみて下さい 願わくは拙作がみなさまの今後の怪談話の席に大きな陰を落とさんことを [前へ] [戻る] |