夏ホラー2007作品集 沙堂瑠々亞「コンセント/プラグイン」 ◆沙堂 瑠々亞「コンセント/プラグイン」 ◆あらすじ ――なら、聞き流せばすぐ終わることも知っているでしょう? 軽い既視感があった。 つくづく僕はこういった――頭は良いが何処かが欠けている、あるいは有り剰っている――人間に当たってしまう体質らしい。 今までの経験上、回避が失敗した場合に取る方法はひとつしかないと知っていた。 //Nが語る、とかく「整合性」の無い話。 ◆キーワード・カテゴリ 現代(モダン) シリアス ホラー ◆文字数 3821文字(読了時間:約8分) ◆出だし150文字 ――あなたも肉の塊になるのね。プラグはまだ見えないけれど。 例えばそんなことを笑顔で言い放たれたら、人はどんな反応を返すだろう。 少女Nが言ってきたのは、凝り固まった場の空気をほぐそうとしたわけではない。自分に視線を向けさせようとしたのでもなく、また突き放そうとしたわけでもない。Nは、僕の顔の『造詣』が目に入ったから、感想として述べただけだった。 ◆読者様へメッセージ 靄の掛かったホラーを目指してみました。「整合性」の無い話、さらっと流して読んでいただければ嬉しいです。 [前へ][次へ] [戻る] |