夏ホラー2007作品集 サイレンス「足音」 ◆サイレンス「足音」 ◆あらすじ 部屋にただ一人。暗い部屋で私が思うことは、これから起こることへの恐怖と、やってしまったことへの後悔。そして、また彼女の携帯が鳴る。 ◆キーワード・カテゴリ 夏ホラー 学校 犯罪 ◆文字数 約2700文字 ◆出だし150文字 蒸し暑い。窓は閉め切り、電気さえ点けない部屋には一秒一秒を無慈悲に刻む時計と私の呼吸音だけが響いている。嫌な汗が身体中から噴き出している錯覚を覚える。やはりあんな事しなきゃよかったのに、と今更私は、胸の内で今日、何十回目になろう後悔をする。既に時計の針は十時過ぎを指しており、私はなんとかこの空気に触れる面積を減らそうと身体を縮こませる。 ◆読者様へメッセージ 私の学生時代に友達から聞かされたお話が元になっています。本当に怖いものはやっぱり…… [前へ][次へ] [戻る] |