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恐怖コラム
助けを求める少女
 大学生が集団で夜のドライブに出かけた。肝試しもかねて、普段はけして通らない薄暗い森の中を駆けていた。

 しばらくすると、脇に広がる木々の間からなにかが飛び込んできた。何事かと急ブレーキを踏むと、それは少女だった。顔面蒼白の少女は車の窓にすがると、助けて助けてと叫んだ。
 こんなところに、こんな時間に、少女が一人で森にいるはずがない。幽霊だ。大学生たちは悲鳴をあげながら逃げ帰った。

 数週間後、大学生たちはこのことを恐怖体験として教授におもしろ半分で伝えた。すると教授はふたつのことを告げたという。
 先日、少女の死体が森で発見されたこと。
 死亡推定時期が数週間前であったこと。

 ……少女はあの時、生きていたのだ。


 情報提供・影之兎チャモ



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あきゅろす。
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