恐怖コラム
泣かない赤ん坊
ある空港での話だ。
麻薬取り締まりのために、監察官が麻薬犬をつれて空港内を歩いていた。
と、麻薬犬が突然、赤ん坊を抱いた女性に向かって吠え始めた。監察官が女性に話し、鞄を調べたが何も出てこない。だが犬はしきりに吠え続ける。
そこで監察官はあることに気づいた。屈強な犬が大声で吠えているのに、赤ん坊が先ほどからまったく泣かないのだ。
監察官は女性が隠すように抱いていた赤ん坊を見、絶句した。
赤ん坊は死んでいたのである。
そう、体中に麻薬を敷き詰められ、麻薬を運ぶ道具とされていたのであった。
情報提供・影之兎チャモ
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