恐怖コラム
目が合うと
青年は交差点で信号待ちをしていた。なんとなく景色を眺めながら待っていると、反対側の歩道にたつ女性と目があった。
特に逸らす理由もなくそのままボーとしていたら、青信号だというのに女性が車の間を縫うように向かってきた。
ガンをつけたと勘違いされて怒られるのだろうかと戦々恐々としていると、女性が開口一番。
「あなた私が見えるのね?」
意味が分からず呆然とすると、女性はため息をつき、
「やっぱり気のせいか」
煙のように消えた。
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