恐怖コラム 心理ゲーム ある、心理テスト。 父親に母親、それに2人の子供という、平凡な4人家族がいました。 ある日、父親が亡くなってしまい、葬式が執り行われました。葬式の際、父親の友人が親身になって細やかな世話を焼いてくれました。 母親は優しくしてくれただけでなく、あらゆることで支援をしてくれたその友人を、好きになりました。 しばらくして、母親は長男を殺してしまいました。 何故母親は長男を殺してしまったのでしょう? 以上です。 この心理テストですが、ほとんどの人はこう答えるそうです。 「父親が死んでしまい精神が病んでしまった。」 「父親の友人と付き合いたいが子供が邪魔になる。」 そしてごく稀に、違う回答する人がいるそうです。 「子供を殺して葬式をすればまた彼に会えるから。」 この回答が出た人間は思想あるいは精神状態かなり危険だといわれています。 例えば「サカキバラ」「宮崎」「某バスジャックの少年」等……日本の犯罪史に名を連ねる面々。彼らは精神鑑定のテスト時、揃ってこの回答を出したといいます。 心理テストを行っているとき、多くの人は主観で考えず冷静に、客観的になります。 その状態で、会いに行くという一般的かつ直接的な発想を見失い、極めて非現実でハイリスクな方法をもって、淡い期待のためだけに殺人を犯す。回答にはそのような自己中心的な心理が想像されます。 彼らはもしかしたら、己が組み立てた夢想にのみ、生きているのかもしれません。 と語りつつ、実は彼らと同じ結果が浮かんだ私としてはあまり事実を認めたくありませんが。 [前へ][次へ] [戻る] |