恐怖コラム
日焼けサロン
今では美白がブームとなっていますが、一昔前は極限までに焼けた肌が流行の的でした。そのころに生まれた都市伝説です。
ある女子高生が黒人のような肌を手に入れるために日焼けサロンに通っていました。一軒では満足せず、一日に何軒もはしごするほど熱心に肌を焼いていました。
そんな努力が実り、ついに彼女は理想の肌を手に入れました。
しかしその頃から、腹痛に襲われるようになり……ついに彼女は病院に飛び込みました。
「非常に珍しい症例ですが」
重苦しい声で医師は診察内容を語り始めました。
「内臓の半分が、壊死を起こしています。日焼けサロンによって、内臓が焼けてしまったのでしょう」
女子高生は原因を知ってホッと胸を撫で下ろしました。しばらくサロンに通えないなと残念に思いながら、
「いつ頃なおるんすか？」聞きました。
すると医師は言いづらそうにこう返しました。
「一度焼けたものを生には戻せません。今の医学でもね」
女子高生は数週間後、内臓のほとんどが腐り、亡くなってしまったそうです。
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