恐怖コラム
水に潜む悪魔
ある沼で溺死体が見つかった。調べてみると先日に行方不明となった男性であった。
遺体は自殺として処理されたものの謎が残った。ひとつは男性には自殺する理由がなく、本人も自殺するようなタイプではなかったこと。
そしてもうひとつ。体内から大量の針金虫が見つかったこと。
カマキリを摘み、その腹を水につけてみる。すると尻からニュルリと糸のような奇妙ものが出てくることがある。これが針金虫という寄生虫だ。
この寄生虫はカマキリに寄生する。
かつては拷問にも使われたこともあった。
針金虫が泳ぐ水に指を入れる。すると針金虫は爪の間へと泳いでくるのだ。皮膚を貫こうとするので激痛を感じるという。
針金虫は普段はカマキリに寄生し、その脳を操っている。ある時期に入るとカマキリを水辺に向かわせて溺死させるのは産卵のためといわれている。
そしてその針金虫が人間の男性から見つかった……。
針金虫は本当にカマキリにしか寄生しないのか。針金虫が男性を水辺へと誘い、自殺させたのではないか。恐怖はつきない。
針金虫はごくふつうの水辺にいる。
あなたは突然、異様にのどが渇くことはないだろうか。あなたは自分が自分を操っているのだという絶対的な自信があるだろうか。
あなたの脳に針金虫は寄生していないか?
情報提供・影之兎チャモ
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