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恐怖コラム
見世物小屋
 ある日本人がアジアのとある発展途上国を旅していた時の話だ。
 その国の言葉を流暢に話しながら商店街を探索していると、怪しげな男に声をかけられた。聞くと、フリークス(奇形児)の見せ物小屋があるという。嫌悪を感じながらも、先進国ではけして観られないこともあり、日本人は見せ物小屋に入ってみることにした。

 中には珍妙な置物が並べられており、その中央に手足のない男性がいた。思っていたよりも衝撃的なその姿に、日本人は日本語で「かわいそう」ともらした。
 その瞬間、目をつぶっていた男性がカッと目を見開き、「俺は○○大学の学生の○○だ、助けてくれっ」と名乗りをあげた。突然飛び出した日本語に驚き、日本人旅行者はすぐさまその場を後にした。

 その出来事が頭から離れなかった日本人は帰国して調べてみると、確かに○○大学の○○という生徒が、見せ物小屋のあった国で行方不明になっていた。もしあの場で自分が日本人の旅行者であると話していたら……、そう思い、戦慄した。
 ○○という生徒は、未だに消息が分からないままだという。

情報提供・影之兎チャモ



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あきゅろす。
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