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山下さんの受難



―……ポンッ


「……は?」


私が思っていたような痛みはなかった
只、肩に変な違和感があるだけだ

変に思った私は、目を開けて肩の方を見ると手があった


誰のか…何てここでは一人しかいないだろう



えっなにこの状況は…
全く理解出来ないんですけど
北野沙羅はまだ下向いてるから、表情分かんないし……

そう思いながらとりあえず待っていると



―……ガバッ


「うおっ!?」


急に顔上げてくるもんだから、びっくりして思わず変な声をだしてしまった


北野沙羅の表情は、何故かいつものキツさはなく、少しだけ嬉しそうに見えた





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