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・・


「あの、小さい子って人間……?」



「アレは機械で作られた案内係ロボットだよ」




未来はこんなに発展しているのか……。




「ここがステーショナリーだよ。飛空挺に乗り降りする場所に居るんだけど、もうちょっと奥に行けば空石舟があるんだ。」



「空席舟?」



「空席じゃなくて、空を飛ぶ石を使った移動舟。実際に乗った方が早いね」



「うん」




何だかサッパリで、良く解らない単語に頭の中はハテナだらけ。



ユリアスに連れられ、移動式エスカレータ(歩かなくていいヤツ)に乗る。



反対側のエスカレータに




「あ……」




歩く人の中、目がつく人物に声を出してしまった。




「兎族?……葵は見た事ない?」



「う、うん」




形は人間。だけど兎耳がついている。


これが、ライトが言っていたヤツかな……。




辺りに立体型映像を見てるうちに、到着したらしく




「わっ、ホント舟だ」




舟の型をした乗り物。
下を覗けばプカプカと低く浮いていた。


舟から数十センチ下に光る線があり、その方向に目を向けると先が見えなくなるまで真っ直ぐ伸びた細い線。




「この線にたどって動いて行くんだよ。詳しくはリオに聞いた方が早いけどね。機械は僕の専門外だから。」



「線路なの?」



「そんな感じ」




舟に乗り込み、席に座る。中は電車と変わらなかった。



動き出す舟、窓から外を見ると。車が浮いていた……。映画とかゲームに出てくる様な光景に感動してしまった。



もう少し乗りたかったが、どうやら着いたらしく、また手を掴まれ降りた。




駅?から出ると、何やら風景が中国っぽい場所だった。赤い建物がずらりと。
字は読めないが色んなお店がある。




「服を見に行こ」



「うん!」





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