・・・・
あれから部屋に戻り、ベッドの上で赤い宝石が着いたネックレスを見つめている。
……誰から貰ったんだけ?
何故か外しちゃいけない気がして。
持ってるだけで、何故かホッとする。
えーと……。
駄目だ、思い出せない。
――――
―――
―
ここは……?
真っ暗な空間。
辺りを見渡すと、一つの場所が光が現れた。
光が現れたのはテレビだった。
『ママー、どうしてパパがいないの?』
小さい時の私が写ってる。5才だった私は、父さんが居なくて母を困らしていた。
『パパは遠い場所で働いているのよ』
『葵もいきたぁーい』
『葵がもう少し大きくなってからね』
ザザザ―――
画面が停止する。
『お母さん!早くッ!!』
『はいはい』
声の元に振り向けば、また違うテレビに写されていた。私が小学生の時だ。
『お父さん!!お帰りなさいッ』
『ただいま、でかくなったな』
『当たり前でしょ!』
『はは、当たり前か』
ズキッ――…
父を見たら頭に痛みを感じる。
『いつまでお休み?』
『一週間ぐらいかな』
父の仕事は―……
天体観測をする仕事。
夜空の星の事を色々教えてくれた。
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