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リオ君は夢遊病があるのかと思いきや、深夜までお仕事をしていたらしく、寝ぼけながら部屋に入ったのは記憶にあるらしい。
だが、入った部屋は私の部屋で一緒に寝てしまった、とか。
何度も謝ってましたよ。
「よっ!葵。リオも一緒なんだ」
「おはよー」
「……悪い?」
同じ場所に居たわけで、ついでにリオ君と一緒に朝食を食べてる時、ライトが笑顔で私の横に座る。
「ライトさん、他の席いっぱい空いてるよ?」
シレッと
ここじゃなくて他の場所に移れよ
と遠回しに言っている様な目線を送りながら話している気がする
いや、気のせいだと思いたい。
「まー、いいじゃねーか。別に葵の隣でも……な?」
私に振られても困る。
「ねえ。今日から何すればいい?」
「俺と行動すれば?」
「僕の手伝ってよ」
同時に話してきた。
「「……」」
無言で見つめる二人。
「俺、副キャプテンだけど」
コイツ、権力使いやがった!!
「……解ったよ」
悔しそうな顔で呟くリオ君。勝ち誇った様な顔のライト。
なに、この低レベルな争い?
「で、何するの?」
「……何しよっか?」
決まってないんかい!!
うるとらショック
食事後、ある部屋に連れてこられた。
「ここが俺の仕事場」
「なんか、意外と綺麗だね」
テレビで見る、社長室みたいな部屋。
本やら資料やらギッシリ並べてありゴミ一つも落ちてない。
「意外ってなんだよ……。まあ……そうだな。適当に仕事して」
「適当にって何よ。何をしていいのか解らないのに、どう仕事しろと?」
なんつー無茶ブリをするんだ。
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