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「冗談ですよ、葵君」と答える彼。
その笑顔が冗談に聞こえないのは気のせいだと思いたい。
「皆さんから、ドクターと呼ばれています。怪我をしたら来てくださいね。治療しますから」
……あまり怪我をしないよう頑張ろう。
医務室から出るなり
次に向かったのは………。
多少散らかってるが多数の家具が置かれている小部屋だった。
「今日から葵が寝る場所だ、物置場所になってたから色々あるけど。好きなの使っていいから、後は入らないヤツはもう一ヶ所の物置場所に置けばいい」
「あ、ありが――ぐふッ!!!」
お礼を言う途中だった。
背中から物凄い衝撃に、よろけてしまった。
「葵!!会いたかったよーッ」
「さっき会ったから。重いから離れてよユリアス……」
私の頭に頬でスリスリとしてくる。
何故、彼が現れたのか解らなくライトを見上げれば
「おー、見事になついたな。じゃ、頑張れよ。解らない事があればユリアスに聞けよ」
「え、ちょ………っ」
引き留めようと手を伸ばすが、その手は空しく
スタスタとライトは部屋から出てしまった。
「はあ……、とりあえず離れてよ掃除するから」
「えー、掃除なんて後でいいじゃん。それより、僕とシよ?」
「アホかぁあああ!!」
そのまま腕を掴み、投げ飛ばしました(柔道経験者)
アンタ、ホント何しに来たの!?
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