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Welcome
She is like the apple.





『それじゃあ、早速お部屋を決めましょうか。私は下の階の一番リビングに近いところに部屋があります。』


そういいながら家の見取り図を持ち出して俺様たちに見せた。
風呂から出たときにも思ったんだけどここの屋敷はなんだか広い。
一般人っていうとだいたい農民とか商人とかのことでしょう?それがこんなに広い屋敷にすんだりするんだろうか…?



やけに風魔とか毛利の旦那とかが打ち溶け合っちゃってる感じがどうもあやしいんだよね。
あいつらそんなに他人に対して親しくしないじゃん、名前ちゃんてなんか不思議なんだよね…怪しい。


『1階には私の部屋を含めて6部屋あります。1部屋に3人くらいは入れるように作られているんですけどいろいろ荷物もあるので2人くらいずつがいいんですけど…。』

「ふーん、じゃあその隣に旦那と俺様で。」



名前ちゃんの隣にいれば旦那に何かされることもないだろうし、他の旦那達よりも早くこの辺の情報が手に入りそうだからな…。
俺様が先手を打ったことに不満なのか毛利の旦那と竹中の旦那と右目の旦那がこちらに殺気を飛ばしてきている。



「なっ、破廉恥でござる…。」

『はれんち?』

「ななな、なんでもないでござるよ!」



旦那は何を妄想したのか知らないけど俺様は見ず知らずの女と親しくするほど女には飢えてないんだよね、あはー!
旦那は顔を真っ赤にしたまま鼻を押さえて上を向いて目をそらした。
名前ちゃんは首をかしげたままだ。




『じゃあ私の部屋の隣が猿飛さんと真田さんですね。』

「名前の向かい側は俺達が取らせてもらうぜ!」

『じゃあ向かい側が伊達さんと片倉さん、っと。』



独眼竜も伊達じゃないね。ま、早い者勝ちだろうけど。



「じゃ、独眼竜の隣に邪魔すっか。元就、瀬戸内部屋でいいか?」

「ふん。」

「うっし、じゃあここが俺達で!」

『え、「ふん」て肯定なんですか!?』

「おう。」

「ふん。」

『…?』



あはー、名前ちゃん、よくわからない、って顔してる。




「しょうがないね、慶次君は見知っているから僕と一緒にどうだい?」

「おう、いいぜ。ただし、「秀吉」は禁句な!」

「いいだろう、「ねね」も禁句だよ。」

「寝言もなしだぜ。」

「そっちこそね。」




なんか変な火花散ってるよ、旦那方!
なんか…俺様、よくわかんない。



『えっと、風魔さんは?』

「…。」ふるふる

『え、ど、どういう?』

「名前ちゃん、きっと風魔は屋根裏で充分てことじゃないかな。」

「…。」こくこく

『駄目ですよ、ちゃんとお布団で寝てください。』

「…。」

『風魔さん!』

「…。」



なかなか頑固だねぇ、伝説の忍びも。俺様も頑固に粘ってみようかな、給料上げてくれるように…。
あ、そうだ!




「名前ちゃん名前ちゃん、」

『なんですか?』

「ごにょごにょ」

「…?」



風魔に、「言うこと聞きなさい、小太郎!」っていうということ聞くかもよ?




『あ、う、ゆ、いうこと、聞きなさい、こ、こ、小太郎!』

「…!!」

『……。』

「……。」こくん

『あ、あう、ありがと、ございます…あ、猿飛さんも…』

「いえいえー!」




赤くなっちゃってかーわいいなー。






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あきゅろす。
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