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コートにつくと目に入ったのは気合を入れて練習している四天宝寺の姿。



部長がうまくまとめて自主練習を開始している。


部員も嫌な顔一つ見せずに指示を聞き、それをこなしていた。





それと日吉のフォームを見ている滝の姿と横で見学している來斗。


來斗に真剣みは欠けるが、日吉と滝は本気だった。



「日吉、ここは・・・こう」


「こうですか?」


「うんなかなかいい感じだよ。ねえ、浅葱」


「ん?俺が見てもそんなに違いが分からねェけどな」


「そう言うと思った」




柔らかく笑う滝に來斗もつられて微笑んでいた。




「頑張ってるじゃないですか、日吉」


ヱリカが日吉の後ろに隠れてわっ、と脅かしてみせる。


日吉は微かに肩を浮かせると眉間に軽く皺を寄せてヱリカの頭をつっぱねた。



「何すんですか〜日吉〜」


「こっちの台詞だ。何やってるんだよお前は・・・」


「久しぶりに会えたんですから少しは遊びましょう」


「合宿だぞ」


「構わないです。時間見つけてちょっかい出すんで」


右手を開いたり閉じたりしてニヤニヤしているヱリカ。


日吉はそんな彼女の姿を見て苦笑を浮かべて再び練習に入った。





マネージャー組はコートの端にある小さい個室に足を進める。


氷帝の部室に比べて小さい気がするが、これくらいの大きさが妥当だろう。



中に入るとまだ小鳥遊の姿は無く、電気もついていなかった。



電気をつけるとドリンク用のボトルが数十本とドリンクの粉が机の上に。


それと未使用のタオルが人数分ソファの上に置いてあった。



「じゃあ私ドリンク作りますね」


「頼むわ。じゃあヱリカは私とこの部屋の掃除でもしましょう」


「はいッ、奏様!!」




それぞれが分担につく。





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あきゅろす。
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