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「ごめんねぇ〜www遅れちゃったぁ〜・・・・・・



 皆、どうしたの〜?」





張り詰めた空間にはさすがに気づいたようで、小鳥遊は扉の一番近くに居た忍足に聞いた。



忍足は黙ったままだ。




小鳥遊はふと視線を移すと奏と來斗が居ることに気づいた。




「あっ!來斗くんだぁwwwどうしたの?」



またもや奏を無視して來斗に近づく。




來斗は少し後退してしまった。




「跡部にテニス部に誘われたんだ」


だが彼はすぐに笑顔で小鳥遊に自ら歩み寄った。



(かわいそうな役ね、ウィル)




奏は笑い声を漏らす。



そして日吉のロッカーに向き合うと名前が書かれたシールにそっと指先で触れてみる。



表面が剥げ、裏地がむきだしになりかけている。






(これは、・・・・・・絶対にこの中のやつらにやられたのよね・・・・・・。



 それより・・・日吉は何があってこんな目にあったの?)




思えば疑問点が多すぎる。





日吉は何をきっかけの暴行を受け始めたのか。



小鳥遊はなぜ日吉を嵌めたのか。



どうして仲間たちまで彼を裏切ったのか。





















「奏、聞いてるか」



來斗が手を顔の前で叩いた。



その音で奏はハッとした。





「う、うん!何!」




「今レギュラーたちが自己紹介してくれてるんだよ。覚えろって」



「あいさーッ」




今は自然にレギュラーたちの話を聞いていたほうがいい。



説明が終ったら日吉のことを聞こう。





奏はそう考えた。







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