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小説

あれから数日。
桜も散り果てた、でもまだほのかに寒いそんな時期。

俺は聞いてしまったんだ。テニスが無理だとゆう言葉を。医者が言ったんだから間違いはな・・・いのかな?

胸の中でズドン、と何かが落ちた。


痛かった。

様々な気持ちが交錯して、訳が分からなくなって、こないだのように見舞いに来てくれてた君を、みんなを怒鳴った。

最低だ。

みんなは何一つ悪くないのに。
そんな自分に余計に腹が立ち暫くは部屋から出ることも出来なかった。


みんなに合わせる顔がなかった。
涙なんて、でなかった。  
 
2、3時間程たち、いい加減誰も居なくなってると思った俺は部屋から出た。

でも君は、きみだけはまだ居てくれてたんだね。
笑いながら、大丈夫だと背中をさすってくれた。
他のことは言わないで、大丈夫だとだけ言って。時間が許すだけ、近くにいてくれた      ありがたかったよ?  あのままひとりだったら多分俺はダメになってた           で、あとから聞いたんだけどあの時は真田は

「俺が残るから」

と言って1人で二時間も待っててくれたんだってね。
そんな優しさが、俺を癒してくれた

その次の日も、そのまた次の日も、君は来てくれた。

そして俺は傾いて行ったんだ、君の方へ。
気づかぬウちに、ダメだと思いながらも。

止めていた思いが、歯車が回り出してしまったんだ



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