それが恋だから
こいつも変なのか@
「いや、なんつーかホラ!抱かれてみたい芸能人とか、そういうノリだよ」
「抱かれたいぃ!?」
亮平は口を「い」の形にしたまま目を細め、そーっと後ずさった。
いや、椅子に座ってるから正確にはのけ反った…というべきか。
…しまった!
例えが悪かった。
「あいや!だからっ、そうじゃなく!…いちいち真に受けるなよ!」
なんだか顔がみるみる熱くなってきて、赤くなっているだろうそこを咄嗟に両手で抑えた。
「ほらその反応、まるっきり乙女じゃねーか」
「もーいい、俺が悪かったよ。もう深く突っ込まないでください、頼むから…」
どうにも居たたまれなくなって、そのまま机に撃沈する。
「…そんなチャラそうな大人の男に惚れたって、弄ばれて捨てられるだけだぞ」
「へ?」
しつこい俺から解放されて今度こそ前を向くかと思ってた亮平が、真剣な声でまだ話を続けるので、思わず顔を上げた。
「おまえ高校生なんだから、もっとそれらしい相手にしとけよ」
…声に違わず、その表情も至って真面目だ。
来るか?来るのか!?説教がっ!
[*back][next#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!