[携帯モード] [URL送信]

それが恋だから
こいつも変なのか@


「いや、なんつーかホラ!抱かれてみたい芸能人とか、そういうノリだよ」

「抱かれたいぃ!?」


亮平は口を「い」の形にしたまま目を細め、そーっと後ずさった。
いや、椅子に座ってるから正確にはのけ反った…というべきか。


…しまった!
例えが悪かった。


「あいや!だからっ、そうじゃなく!…いちいち真に受けるなよ!」


なんだか顔がみるみる熱くなってきて、赤くなっているだろうそこを咄嗟に両手で抑えた。


「ほらその反応、まるっきり乙女じゃねーか」

「もーいい、俺が悪かったよ。もう深く突っ込まないでください、頼むから…」


どうにも居たたまれなくなって、そのまま机に撃沈する。


「…そんなチャラそうな大人の男に惚れたって、弄ばれて捨てられるだけだぞ」

「へ?」


しつこい俺から解放されて今度こそ前を向くかと思ってた亮平が、真剣な声でまだ話を続けるので、思わず顔を上げた。


「おまえ高校生なんだから、もっとそれらしい相手にしとけよ」


…声に違わず、その表情も至って真面目だ。

来るか?来るのか!?説教がっ!





[*back][next#]

8/13ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!